東大野球部→研究者→スタートアップへ データサイエンスでアスリートをサポートするビジネスとは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

東大野球部→研究者→スタートアップへ データサイエンスでアスリートをサポートするビジネスとは

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 アスリートをデータサイエンスで支援する会社の代表が、血糖値とパフォーマンス向上の関連性に着目したビジネスについて語りました。

加治佐平(かじさ・たいら)さん(写真中央)、『セケンテー/ぼくらは囚われない』パーソナリティーのCEOセオ(同右)と田中大貴(同左)

 加治佐平(かじさ・たいら)さんは、株式会社WorldTryout代表取締役CEOであり、昨年9月にスタートしたベンチャー企業、株式会社SympaFitの代表取締役。東京大学時代は野球部で投手として活躍し、同世代の東京六大学野球には、現ソフトバンクの和田毅投手(早稲田大学)や、元フジテレビアナウンサーの田中大貴(慶應義塾大学)らがいたそうです。

 野球三昧の生活を送ったあとは、東大でバイオ関連の研究を行っていたそうですが、そこから学内でのススメもあって、スタートアップの道に。東洋大学の特任准教授などを務めつつ、現在のSympaFitでは血糖値解析からアスリートのパフォーマンスを最大化するメンタルヘルス管理サービス「Sympafit」を運営しています。

 加治佐さんは、「ストレスや緊張、興奮などの感情が血糖値に影響を及ぼすことから、感情状態を適切に管理することでパフォーマンス向上につながる」という持論から、血糖値の変動からストレスや緊張状態をリアルタイムで可視化するアプリを開発しました。

 さらに、「単にデータを提示するだけでなく、それをいかすためのアドバイスをする機能が重要である」と考え、蓄積したアスリートたちのデータからメンタルコンディションの予測を行うことで個々に合わせた具体的な改善策を提案しているそうです。

「スポーツ選手のデータを収集しているのには理由がある」と語る、加治佐さん。「過度の緊張や興奮を日常的に経験するトップアスリートのデータを分析することで、一般人のストレス管理やメンタルヘルス向上に役立てられる」と考えていることが理由だそうで、実際に、生活習慣病予防の観点で血糖値をモニタリングするというデバイスの導入に向けた動きも始まっているといいます。

 加治佐さんは妊娠率とストレスの関係にも注目しているそうで、「血糖値を通じてストレスレベルを管理することで妊活に役立てられるのではないか」という持論のもと、臨床研究を開始していることを明かしました。

※ラジオ関西『セケンテー/ぼくらは囚われない』2024年3月9日放送回より


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『セケンテー/ぼくらは囚われない』
放送日時:毎週土曜日 20:00~
放送局:ラジオ関西(AM 558KHz / FM 91.1MHz)
連続起業家兼アーティストのCEOセオとフリーアナウンサー田中大貴がパーソナリティーを務める。

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