◆“みんなに近い”「#もっくり」でいたい(清水)
――この番組ではラジオの放送だけでなく、ウェブトピックスの「ラジトピ」やSNSなど、いろんなツールでの発信も期待されますが。
【清水】 今は発信する場所がたくさんあって、本当にどの情報を選ぶかというのも、見ている人、聴いている人がどう選ぶかという時代なんですよね。そこに、どうやって(この番組も)選んでもらえるような雰囲気を作っていくか。しかも、映像もない中で、雰囲気を作っていかなくちゃいけないですよね。そこが僕の新たな挑戦。でも、(SNSやラジトピなど)いろんなたくさんのツールを僕たちも使わせてもらいながら、いろんな木曜日の表情を皆さんに見ていただきたいなと思います。夏さんのキャラクターもいかしながら、楽しいことはいっぱいしたいですし! 本番前にインスタライブをしたり、そんな新しいことも、僕はラジオ関西さんと挑戦したいです。
――ラジオ関西のある神戸について。夏さんは今、市内在住ということで神戸への思いは強いと思いますが、清水さんにとっての神戸とは?
【清水】 阪神・淡路大震災があってしまった、経験してしまった、そんな神戸のまちですが、(約30年を経て)今の姿があるわけじゃないですか。神戸のことを聞くと「おシャレだ!」と、みんなが行きたいまちになっています。その神戸の、海が見えるラジオ局から言葉を発信できるというのは、ものすごくうれしいこと。初めてラジオ関西に案内してもらったとき、「全テープが倒れた」ことや当時の素材が残っている話しなども聞きました。これ(震災の経験の伝承など)は、アナウンサーとしても1番大きなことであり、ラジオの1番大きな役割。この番組でもその部分は、僕は責任を持ってやらせていただけたらなと思います。
あと、本当の神戸(市民)の方から見て、「何をおしゃれぶってるんだ?」と言われないような自分でいたいなと思います。それは約束します!
【夏】 いやいや、「今日は食パン買って帰ろうかな」「イスズベーカリー、まだあいてるよね」という話しをすれば、聞いている神戸の人は「ああーっ!」って言ってくれると思いますから。
でも、神戸の人も、意外に知らないこともあるので、神戸の新しいものやこれまで知らなかったことを、清水さんと一緒に発見していくコーナーがあってもいいのかなと思います。
――最後に、リスナーの方へ、これからの意気込みやメッセージをお願いします。
【夏】 ラジオ初挑戦ですが、皆さんが毎週木曜日を楽しみにしていただけるように、清水さんと一緒に楽しい「#もっくり」を作っていきたいと思います。皆さん聴いてください! よろしくお願いします♪
【清水】 僕にとって初のラジオレギュラー番組なので、正直緊張もすごくしていますし、気合いもめちゃくちゃ入っています。だからこそプレッシャーもありますが、そのプレッシャーを楽しめる木曜メンバーでいたい。そして、“みんなに近い”『Clip』木曜日=「#もっくり」でいたいなと思いますし、本当にそこだけは必ず(忘れずに)やっていきたいです。
●プロフィール
・清水健(しみず・けん) 在阪局アナウンサーとして夕方報道番組のメインキャスターを担当し、現在はフリーアナウンサーとして司会、プロデュース、講演など多岐にわたって活動。著書は、妻の奈緒さんの乳がん発覚、出産、亡くなったあとの悲しみまでを克明につづった「112日間のママ」(小学館)。愛称は「シミケン」。
・夏きこ(なつ・きこ) 神戸在住の絵本作家・イラストレーター。無表情で猫背の「ストゥープさん」という独自のキャラクターが人気に。2023年に上梓した絵本「ミセスストゥープのゆうれい」(みらいパブリッシング出版)は全国学校図書館協議会選定図書に選定。イベントやワークショップなども積極的に行っている。