休日や夜間など、一般の病院が開いていない時の子どもの応急診療を担う施設が4日(木)、「済生会兵庫県病院」(神戸市北区)内にオープンする。神戸市内の同施設は3か所目で、神戸市北部に設置されるのは初めて。開設によって、北区を中心とした地域の休日や夜間の小児医療体制が手厚く整う。
施設の名称は「北部小児初期急病センター」。診療時間は日曜と祝日、年末年始の午前9時~正午と木曜の午後7~9時で、小児科医と看護師が対応する。受診する場合は、事前に電話(078-987-2222)連絡のこと。
神戸市の子ども向け休日応急診療施設は、これまで「神戸こども初期急病センター」(中央区)と「西部休日急病診療所」(西区)の2か所で、北区の子どもの多くが車や電車で長時間かけて中央区の同急病センターまで行き、受診していた。
また神戸市によると、2022年、15歳以下の救急搬送者のうち74%が軽症だったという。久元喜造市長は「医療機関が休みの時に子どもが病気になると、心配した保護者が救急車を呼ぶケースがある。そういった救急搬送を減らす意味でも、休日に対応する診療所を増やす必要がある。これからも小児救急医療体制を充実させていきたい」と話している。