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アパレル現場でスタッフのクローンを導入 AIを活用したクリエイティブとは

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 SNS投稿者の属性を可視化する特許技術「プロファイリングAI」を中心に事業を展開する会社の代表が、今後のビジョンについて語りました。

AIQ株式会社の代表取締役社長CEO兼COO・渡辺求さん(写真中央)、『セケンテー/ぼくらは囚われない』パーソナリティーのCEOセオ(同右)と田中大貴(同左)

「プロファイリングAI」とは、SNSの投稿データを複合的に解析し、SNS投稿者の年代・性別・興味関心・フォロワー属性などを可視化するシステムのこと。

 渡辺求さんが代表取締役社長CEO兼COOを務めるAIQ株式会社では、「プロファイリングAI」を活用し、ターゲット顧客に届くマーケティングの戦略策定から実行まで幅広く支援しています。

「SNSの投稿には、その人の好きなもの、どうしてそれが好きなのかという価値観が詰まっている」と解説した渡辺さん。必要な情報を分析することで、商品のターゲット顧客にしぼって情報を届けられるメリットがあると話しました。

「Instagramの投稿はすごく限られた情報ですが、時系列で連続的に見ていくと、その人のライフスタイルやライフステージ、何が好きかが全部見える」(渡辺さん)

 そのほかにも、「販売力可視化AI」(大量のデータを分析し、顧客の行動パターンや傾向を把握する)や、「潜在顧客発掘AI」(スタッフ・店員やインフルエンサーのソーシャルメディア活動における集客・売上への貢献度を可視化し、今後の販売力を予測する)など、3つの技術を合わせることで、企業の目標に合ったマーケティングの展開、顧客に選ばれる販促活動を実現。販売や顧客獲得の成果を最大化することができるといいます。

「発信してくれれば、我々は(企業の潜在顧客を)見つけることができるので。(企業からは)『時代にあったサービス、テクノロジー』と言っていただけますね」(渡辺さん)

 今後は、AIを活用してクリエイティブを生み出す事業の展開を計画しているのだそう。

 アパレルブランドの分野においては、「スタッフが、認知から購買までのすべてを1人でやらなければならない。1人がやる工数としては負荷が大きい」と現状を分析。「今までのマーケティングDXだと顧客に物を売るところまでは支援しにくい」と問題点について触れたうえで、「今後はセールスDXの領域に展開していきたい」とコメントしました。

 デジタルの世界は24時間365日稼働していますが、生身の人間がすべてに対応することは不可能。そこで、「人が対応していた業務をAI化することで問題解決を目指す」と、渡辺さんは話します。

 リアルなスタッフのクローンをAIで作り、自然なコミュニケーションを実現することで顧客に寄り添った消費活動を促進。「24時間365日、自身のクローンが自分のことを頼りにしてくれるお客さんとコミュニケーションをとりながら、いつでもどこでも物を買っていただくことができる」と持論を展開しました。

※ラジオ関西『セケンテー/ぼくらは囚われない』2024年3月23日放送回より


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『セケンテー/ぼくらは囚われない』
放送日時:毎週土曜日 20:00~
放送局:ラジオ関西(AM 558KHz / FM 91.1MHz)
連続起業家兼アーティストのCEOセオとフリーアナウンサー田中大貴がパーソナリティーを務める。

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