姫路城は世界遺産登録から30周年 山あり海あり離島ありの姫路は「兵庫の縮図」 清元秀泰市長 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

姫路城は世界遺産登録から30周年 山あり海あり離島ありの姫路は「兵庫の縮図」 清元秀泰市長

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 兵庫県姫路市の清元秀泰(きよもと・ひでやす)市長がこのほど、ラジオ関西の生放送に出演し「姫路市は面積も人口も兵庫県の10分の1で、兵庫の縮図とも言える。山あり、海あり、離島あり、世界遺産あり、新幹線の駅もある、便利な“トカイナカ”」と魅力を語った。

清元秀泰姫路市長
清元秀泰姫路市長

 姫路市は兵庫県の南西部に位置する、人口約52万人(2024・令和6年3月1日時点)の播磨の中核都市。2006(平成18)年3月に、飾磨郡家島町・夢前町、神崎郡香寺町、宍粟郡安富町と合併し、総面積は534平方キロメートル。清元市長は「兵庫県全体の10分の1の面積で、10分の1の人口。都会もあれば田舎もあり、離島もあって、兵庫の縮図と言える。山あり、海あり、離島あり、世界遺産あり、新幹線の駅もある。“トカイナカ姫路”というのが売り」と語った

 市の象徴とも言えるのが、世界遺産・国宝「姫路城」。2023(令和5)年12月11日に、姫路城が世界遺産に登録されて30周年を迎えた。また、夜間照明設備の改修工事が終了し、2月26日から石垣のライトアップも再開。世界的照明デザイナーの石井幹子氏監修のライトアップで、清元市長は「白鷺城はお城も白いが、石垣も白くて美しい。夜見ると再発見できる」と微笑んだ。

 姫路市の一番の魅力について、清元市長は「地域のつながり」とした。「灘のけんか祭りに代表されるように、お城の歴史より古く、1000年以上も続いている文化がある。地元愛が強く、言葉が荒いところも人情につながっていて、そこに住むと、もう抜けられないような、物凄い魅力がある」と語った。

姫路城大天守(写真:ラジオ関西)
姫路城大天守

 一方で、少子高齢化は避けられない課題となっている。清元市長は「医療費が18歳まで完全無償化になる。その施策はないよりあった方がいいが、根本的には、子育てを重く感じない、姫路で子育てをすると子どもも大人も一緒に成長できる、楽しい、そういう発信をしていくことが大事」と話した。若者の出会いから、結婚、出産、子育てまで、未来を想像しながら考えていけるように、相談・交流・学び合いの場として「こどもの未来健康支援センター・みらいえ」を創設し、行政の面からサポートしている。

 姫路市は脱炭素社会の実現にも力を入れている。工業地帯があり、車社会でもあることから、清元市長は「二酸化炭素の排出量は、兵庫県内の48パーセントを姫路から出している」と話した。車社会からの脱却へ向けて、JR山陽本線に過去20年の間に「はりま勝原」「東姫路」「ひめじ別所」の新駅ができたほか、手柄山中央公園の玄関口として、姫路・英賀保駅間に新たな駅の整備が進んでいる。

 また、フードロス対策も二酸化炭素の排出抑制につながるとして、賞味期限の近い食品を子ども食堂の運営に役立てるなどしている。清元市長は「姫路市は“ゼロカーボンキャッスル構想”で、環境省の脱炭素先行地域に認定されている。また、3年前には内閣府の“SDGs未来都市”にも選ばれた。兵庫県をリードする脱炭素都市として頑張っていきたい」と話した。

 今年6月には、世界銀行主催の防災の世界会議「防災グローバルフォーラム2024」が姫路市内で開催される。「阪神淡路大震災の時に、被災した地域の周辺、特に姫路からの支援が復興につながった。能登半島地震でも周辺地域の役割が大きい。『災害の時はお互い様』と、神戸の復興に寄与した姫路から、世界に発信していきたい」と意気込みを語った。

 春の姫路市の見どころについて、清元市長は「内堀で運行している和船から姫路城の石垣を見上げていただくと、とても綺麗(和船運行は3月20日から12月1日の金・土・日・祝)。また、書写山の新緑も綺麗になる。家島の島めぐりで美味しい魚も食べられる。魅力いっぱいの春の姫路に、是非来てほしい」と呼びかけた。

 ※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』2024年3月6日放送回より

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