様々な施設が充実することで世代を越えて人が集まり、地域の拠点の一つになりつつある場所がある。神戸市兵庫区の山あいに位置するゴルフ練習場・菊水ゴルフクラブだ。同施設内にあるレストランの経営者に、同施設の “場所としての必要性”について聞いた。
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上原功士さんは、3000坪ある同施設の広大な敷地内で、フレンチレストラン「ガーデンレストラン風舎」(以下、風舎)を営む。飲食関係の仕事に長く携わり多くの店を訪れた中で、子どもを連れて行ける場所がとても少ないと感じた経験から、豊かな自然にあふれたこの場所に店を構えることを決意したという。子どもを大歓迎しているのはもちろん、子育て中の人たちにもゆっくりと料理を食べてもらえるような雰囲気・仕組みづくりにも余念が無い。
「敷地内には、近年様々な施設が続々とオープンし、人が集まっている」と上原さん。そのひとつ「沖縄ドッグトレーニングスクール神戸フィールド」は、犬の障害物競技“アジリティ”のトレーニングスクールだ。アジリティは、人と犬をつなぐドッグスポーツとして注目を浴びている。しつけ指導なども行っているため、県内外から多くの人が訪れる。
サッカーとゴルフが融合した“フットゴルフ”を楽しめる施設「神戸フットゴルフクラブ」もできた。サッカーボールを蹴り、ゴルフのようにコースを回ってカップに入れていくスポーツで、欧米を中心に人気が出ているという。
また、風舎には小さな子どもも参加できる乗馬サークルがある。大学生のクラブサークルのメンバーや、一般の人たちも練習に励んでいるそうだ。
上原さんは「この辺りは標高300メートル。自然をのんびり感じながらゆっくりとした時間を過ごせるうえ、『学び』や『健康』も得られる場所です。今を生きる私たちにとって必要な場所だと思う」と語っていた。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2024年3月13日放送回より