ドバイ万博では、グリーンをベースに造園をパビリオンのデザインに取り入れたシンガポール。大阪・関西万博では「世界であまり知られていない“赤い点”」を選んだ。政府関係者によると、イマジネーションを前面に押し出したデザインで、関西文化のユニークさや面白さを鑑みたという。赤い球体は、日本の「梅の実」の形を想起させ、これまでとは違うシンガポールのイメージを持たせた。
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シンガポールは1965年にマレーシアから独立し、その5年後の1970年、大阪万博に出展している。トロピカルな庭園都市をイメージし、熱帯植物や動物、鳥類を配したエキゾチックな空間が人気だった。大阪・関西万博が開かれる来年(2025年)は、独立と日本との国交樹立60年の節目に当たる。
大阪市内で会見したオン・エンチュアン駐日大使は「シンガポールはアジア最大の対日投資国。万博を機にさらなる関係強化を図りたい」と抱負を語った。
万博を運営する日本国際博覧会協会によると、シンガポール政府観光局によるプロジェクトチームは全員が女性。意思決定も早く、海外パビリオン着工”一番乗り”の原動力となったという。
博覧会協会は、万博開催によってSDGs(持続可能な社会の実現)を目指すため、脱炭素・資源循環に関する方向性を示す「EXPO 2025 グリーンビジョン」を打ち出している。
シンガポールも2030年までに国を挙げて取り組む環境行動計画「グリーンプラン」を公表しており、大阪・関西万博ではこれらの具体化を進める。
■シンガポールパビリオン・プロモーション映像 ※映像提供・シンガポール政府観光局