タレントでドラァグクイーンのサマンサ・アナンサが、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組『Clip』金曜日(ラジオ関西)の4月12日放送回で、同パーソナリティーのウラリエ(インスタグラマー)とともに「どうすればドラァグクイーンになれるのか」についてトークを繰り広げ、自らの経験などを明かした。
「奇抜な衣装やメイクをして『今日から私はドラァグクイーンよ』というのがスタートでいい」というのは、実際にドラァグクイーンとして活躍中のサマンサ。
ドラァグクイーンに師弟(師妹?)制度や流派などはないようだが、サマンサの時代は先輩から見よう見まねで学び、手取り足取りで教わったという。メイク道具などもどこで買えるかなども聞いていたそうで、“縦のつながり”は大事なようだ。
サマンサによると、最近は情報も多く、メイクや衣装も自分なりにできる人も多くなってきたが、そこから人に知ってもらったりイベントやショーなどに出演するには、ドラァグクイーンのコミュニティーに入っていく必要があるという。
サマンサがこの世界に入っていくキッカケは、一つ上の世代で、現在多方面にわたって活躍中のナジャ・グランディーバからイベントに声をかけてもらったこと。
そのときにすっぴんで行くのもどうかと思い、ナジャに相談すると「そんなの簡単よ」と言われ、そこでメイクを教わったのが始まりだったと話した。
最近ではあるドラァグクイーンが、メイクを教えたり、イベントデビューまでをサポートする養成コースもあるとか。
また大阪には、関西で大活躍しているドラァグクイーンが手掛けているダイニングバーがあり、そこでは所属するドラァグクイーンのショーを見ながら和食を楽しめるという。ショーに出ている人たちが多くの人と知り合い、そこからイベント出演などにつながることもあり、「ここが関西のドラァグクイーンの近代カルチャーを広げていったのでは」と述べていた。
日本のドラァグクイーンカルチャーは京都発祥という説も(※諸説あり)。その当時から活躍している第一世代のシモーヌ深雪は今でも大阪・京都などで活動を続けるなど、関西ではその文化が育まれているよう。
今では、マツコ・デラックス、ミッツ・マングローブ、関西では前出のナジャ・グランディーバらの活躍によって、ドラァグクイーンの知名度も上がっていった。
この日の放送前、ドラァグクイーン名「エレクトラ・レーガン」ことアダム・クーリーの神戸で行われている作品展にも足を運んだというサマンサは、ドラァグクイーンの様々な活動についても語った。
※ラジオ関西『Clip金曜日』内「サマンサのド・ラ・チ・ラ」2024年4月12日放送回より