この日、エマニュエル駐日大使は「開幕後は約3000万人が会場を訪れ、ともに未来を探検し、平和的な共存を考える機会になる」と述べた。
4月、岸田文雄首相が国賓としてアメリカを訪問し、バイデン大統領との首脳会談で、両国関係がインド太平洋地域を越えた「グローバルなパートナーシップ」とする共同声明に合意したことや、アメリカが主導する国際月面探査「アルテミス計画」で、日本人2人が月面に着陸することになった。
このように日米協力が深まるなかでの万博について、エマニュエル大使は「非常に時宜にかなっている。日米関係を一層強める機会だ」と語った。
1970年大阪万博のアメリカパビリオンでは、アポロ12号がその前年、1969(昭和44)年に世界初の月面着陸を成功させ、持ち帰った、重さ約900グラムの「月の石」が展示された。
待ち時間が4時間以上という長蛇の列ができ、のべ約1400万人が見学するほどの人気だった。
今回の展示やプログラムについて政府関係者は、「宇宙に関する展示や、ハリウッドの特殊効果を使った没入感のある展示を企画している。具体的には今後明らかにしたい」と話した。
■大阪・関西万博 アメリカパビリオン・イメージ映像<※動画提供・Trahan Architects>