サッカー・女子国内プロリーグ「WEリーグ」は2日、第18節の3試合が行われ、2位のINAC神戸レオネッサは、5位のちふれASエルフェン埼玉に3-0と勝利。勝点を43に伸ばし、あす3日に試合を予定している首位・三菱重工浦和レッズレディース(勝点47)との差を4に縮めました。
ゴールデンウイーク中の平日にあたる試合で、12時3分にキックオフされた一戦。INAC神戸は前半13分にエースFW田中美南選手のミドルシュートで幸先よく先制すると、1-0で折り返した後半には、MF北川ひかる選手とFW高瀬愛実選手(※「高」=はしごだか)のヘディングシュートで加点。守備でも相手を完封し、リーグ戦での連勝を3に伸ばしました。
この一戦は、校外学習「INAC神戸レオネッサ 子ども応援デー」として開催され、神戸市内の児童・生徒らが数多くノエビアスタジアム神戸に無料招待されていました。日中のデーゲームながら、子どもたちの「レオネッサ!」という大声援が響き渡り、INAC神戸を力強く後押ししました。
子どもたちからの大声援について、キャプテンの田中選手は、「(大声援は)めちゃめちゃすごかったし、感動した! 今日は子どもたちが(スタンドを)埋めてくれたが、あれ(サポーターの大声援)が当たり前になるようになれば、すごくいいなと思えた。今日、子どもたちが観てくれて、楽しかったと言ってくれた子たちもいたので、これからまた観に来てもらえたらうれしい」と、にこやかにコメント。
「(大声援は)めっちゃ聞こえていました! かわいかったし、久々にすごい声を聞いたというか、いつにも増してすごかったというか、やっぱりいいですね! みんな必死に『レオネッサ!』と言ってくれて、かわいかった!」と笑顔だったのは、DF土光真代選手。
また、「本当に5千人くらいいるんじゃないかというくらいの声援。それが90分間途絶えなかったのが、本当にパワーになった。本当に感謝しかないですね!」と北川選手も感慨ひとしおの様子。
長らくチームに在籍し、この試合でも活躍した高瀬選手は、「子どもたちの声援は間違いなくパワーになりました。ここ最近では感じられなかったような、みんなの声が1つになる感じや、反響する感じもそうだが、ピッチにいなくてもベンチからでも『すごいな!』と。笑顔になっちゃう空間だった。試合に出ている選手はもっと力になっているだろうなと思いながら(ベンチから)見ていたし、本当にいい雰囲気を作ってくれて、いいゲームの入りができたので、本当にうれしかったです!」と、元気あふれる子どもたちからのサポートに、こちらも感謝しきり。
さらに高瀬選手は、「神戸市の企画というか、チームが集客のところでいろいろとチャレンジしてくれていたり、女子サッカーやINAC神戸の名をもっと広めようと動いてくれているので。そういう日に自分たちは面白い(見ごたえある)試合を見せることが、次につながること。今日はそれがしっかりできたと思います」と、チームを代表してこの企画実現に関わった人たちへの感謝を口にするとともに、この試合で勝利した意義についても触れていました。
残り4試合での逆転優勝に向けて望みをつなげたINAC神戸。次節は、6日(月・振休)に、3位のアルビレックス新潟レディースと、アウェイの新潟市陸上競技場で対戦します。