劇作家・演出家 平田オリザさんのラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、豊岡市民会館館長の藤原孝行さんが出演。豊岡市では初となる、音楽・エンタメを手話つきで楽しめるイベントについて語った。
JR豊岡駅から大開通りをまっすぐ抜けると、1級河川・円山川の支流が見えてくる。円山川の河川敷に、コウノトリが舞い降りたかのように真っ白でアシンメトリーの建物が豊岡市民会館だ。
同会館は、1971年、京都大学増田研究室の増田友也氏(1914~1981)の設計で「水に浮かぶ文化の殿堂」をコンセプトに開館。以来、豊岡市民の好奇心を満たしてきた。
近年は、マーチングで有名な京都橘高等学校(京都市伏見区)吹奏楽部の演奏会や、市内の各学校・団体が一堂に会して演奏を行う『豊岡ブラスフェスタ』、スタインウェイピアノを使用したバレンタインピアノコンサート、さらには、学校に出向いて行う太鼓や能楽の体験教室も実施している。
きたる5月19日(日)には、「すべての人に音楽・エンターテイメントを届けたい」という思いからスタートしたイベント『とよフェス×手話 SONG OF SIGN For SDGs IN 豊岡』が開催される。
総合プロデュースを務めるのは、手話やダンスを用いたパフォーマンスが人気の音楽ユニット・HANDSIGN。2019年、豊岡市内における学校訪問アウトリーチ事業をきっかけに、「音楽・ダンス・お笑いに手話をつけ、すべての人に楽しんでもらえるライブにしよう」と、このたび実現した。
総合司会にタレントの足立梨花さん、ライブパフォーマンスにはシンガーソングライター・miwaさん、ハジ→さんが出演し、お笑いLIVEにはアキラ100%さんを迎える。
さらに、豊岡南中学校(豊岡市大磯町)とコラボ演奏を行うほか、地元パフォーマー・ヒボッコさん、手話パフォーマー・yossyさん、難聴ダンサー・瑚さん、ダンサー・SORa⇒Nさんなど、多様なパフォーマンスをすべて手話通訳つきで楽しむことができる。