東アジアで初の開催となった「神戸2024世界パラ陸上」(神戸市須磨区・ユニバー記念競技場で開催)は25日、9日間の熱戦を終え閉会した。総入場者数は約8万人。(記事中の画像は神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会組織委員会・提供)
168種目に104か国・地域の1073人がエントリーした。 日本勢は過去最多の66人が参加、金メダルは叶わなかったが、銀9、銅12の計21個のメダルを獲得。メダル総数では全体で4番目だった。
1994年に始まったパラ陸上競技の世界選手権。第11回大会の神戸パラ陸上は、新型コロナウイルス感染拡大による2度の延期を経て3年遅れての開催で、パリ・パラリンピック(2024年8月28日開幕)の代表選考会を兼ねた大会となった。
日本勢では、男子200m(義足・機能障害)決勝で大島健吾が23秒13で銀メダルに。パリ・パラ出場枠を獲得し、日本パラ陸連が定める代表選考基準を満たした。 男子円盤投げ(脳性まひ)で前回4位の新保大和が日本新記録となる52m13をマークし、銅メダルに輝いた。このほか、男子1500m(車いす)決勝で佐藤友祈は銀メダルなどとなっている。
開催地・神戸市の久元喜造市長は、秋篠宮ご夫妻が17日の開会式に出席された際に競技を観戦、22日にも観戦した。23日の定例会見で「初めて見た光景。大きな感動が日々生まれた。伴走者とともに選手が競技する姿などに、たいへん心を動かされた」と話した。