近年、若者の間で昭和歌謡やシティ・ポップが人気。昭和カルチャーが盛り上がっていますが、なんと20年以上前、2000年代初頭にも昭和ブームが起こっていたそうです。当時の昭和ブームはいったいどんなものだったのか? シンガーソングライター・音楽評論家の中将タカノリと、シンガーソングライター・TikTokerの橋本菜津美が、ラジオ番組で考察しました。
※ラジオ関西『中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス』2024年5月24日放送回より
【中将タカノリ(以下「中将」)】 ここ数年、昭和ブームということで、猫もしゃくしも昭和、昭和……。昭和歌謡やシティ・ポップが注目されていますが、実は2000年代初頭にも昭和ブームは起こっていました。
【橋本菜津美(以下「橋本」)】 そうなんだ! 中将さんがまだ10代のころですね!
【中将】 はい、昭和をフィーチャーした音楽やファッションが注目され、ベルボトムジーンズも流行ってましたね。今のブームでスポットが当たってるのは1970年代、1980年代だと思うんだけど、当時のブームはどちらかと言うと1960年代~1970年代。今のブームはいろんな層に浸透しているけど、当時のはもうちょっとコアというか。音楽、ファッションの感度が高い人が、昭和独得の濃厚さや怪しさを楽しむようなところもありましたね。
【橋本】 同じ昭和でも、今のブームとは少し違うわけですね。
【中将】 はい、埋もれていたR&Bやサイケ、アングラのアーティストをリスペクトするクレイジーケンバンド、大西ユカリさん、渚ようこさん、コモエスタ八重樫さんらが話題になって、それまであり得なかった昭和歌謡のクラブイベントも数々開催されるようになりました。和田アキ子さんの『古い日記』(1974)なんか人気曲でしたね。
【橋本】 あらためて聴くと和田さんすごい上手いですね! あと、モノマネと「ハッ!」の位置が違う(笑)。
【中将】 原曲はめっちゃR&B感あってカッコいいんですよ(笑)。こんな曲が大音量で流れる中、若者たちは昭和ファッションに身を包んで踊っていたわけです。
【橋本】 今のブームでも「踊る」ことは大きな要素になっているので、共通性を感じます。