1967年にデビューし、イギリスを代表するロックバンドとして知られるピンク・フロイド。じつは今から約50年前の1973年、アルバム『The Dark Side OF The Moon(邦題:狂気)』初披露の記者発表を、ロンドンのプラネタリウムで実施した。当時メンバー4人は宣伝嫌いとして知られ、記者発表当日にゲストを迎えたのも4人の等身大の切り抜きだった。しかし、本人不在にもかかわらず、プラネタリウムを舞台にしたプロモーションは大成功。それをきっかけに、同アルバムは世界的に大ヒット。現在までに5000万枚以上の売り上げを記録している。
同館での特別上映は、そんな伝説的エピソードを今に伝える『The Dark Side OF The Moon』の楽曲を、最新のプラネタリウムテクノロジーによってと全天周映像と融合させたプログラムだ。これが話題を集め、追加上映含んで7月末までに10日間用意された日程はすべて満席という人気ぶりを見せている。
この特別上映について、クマガイが「こういうの(音楽イベントなど)、これからまだまだできそうですね?」と聞くと、山下さんは「プラネタリウムは星空を見ていただくのがメインではありますが、全天型のシアターをどんどん活用し、大人の方にも楽しんでもらえることを企画していきたいと思います」と応えた。
※ラジオ関西『Clip水曜日』2024年6月5日放送回より
(取材・文=迫田ヒロミ)