みんな着飾って踊ってよく働いた…流行音楽から読み解くバブル期の世相とは?意外な長渕ナンバーも | ラジトピ ラジオ関西トピックス

みんな着飾って踊ってよく働いた…流行音楽から読み解くバブル期の世相とは?意外な長渕ナンバーも

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【中将】 ダンスミュージックもいろいろだから一概には言えないけど、お金がないとディスコやクラブで毎晩遊ぶのは厳しいよね(笑)。服装にしたって当時はドレスコードがあるから変な格好で行けないし。

【橋本】 バブルってファッションもいかにも元気ですよね。前髪を上にあげるのって、女の子はよほど気分が高まって自信がみなぎってないと無理なんですよ(笑)。

【中将】 次に紹介するのは、まさにそんな髪型をされていた方の曲です。工藤静香で『MUGO・ん・・・色っぽい』(1988)。

【橋本】 カネボウ '88秋のイメージソングだったんですね。CDジャケットも前髪が上がっていて太眉、紫っぽいアイシャドウで、まさにバブルファッション!

【中将】 アイメイクって時代によって面白いくらい変わりますけど、ちなみに菜津美ちゃんは10代の頃はどんな感じでしたか?

【橋本】 2010年前後でまだギャルっぽいのが流行っていたので、私も細眉で付け眉毛とかもしてましたよ。でもお兄ちゃん(※芸人の橋本大祐)が「それはやめたほうがいい」とか言ってくるのですぐやめました(笑)。

【中将】 (笑)。それで今のナチュラル路線になったんでしょうか。さて、最後に紹介する曲は意外なバブルソングです。長渕剛さんで『とんぼ』(1988)。

【橋本】 有名な曲ですが、これまでの曲とは全然雰囲気が違いますね!

【中将】 東京に憧れて上京した若者の挫折と苦悩を描いた泥臭い曲ですからね。好景気で経済的には絶頂を迎えた日本でしたが、一部では拝金主義や効率化ばかり進む社会への反発も生まれていました。そんな層の心をとらえたのが長渕さんというわけです。

【橋本】 アンチバブルの象徴みたいな!

【中将】 汚職や金融事件、地価高騰による地上げも多発して、弊害も起きていましたから。それまでの日本的な精神や社会のゆとりは失われてしまった時代だったんでしょうね。

【橋本】 今は景気が悪すぎて日本人のマインドもバブルとは正反対になってしまいした。いきなりバブルみたいな好景気に戻るのは難しいかもしれないけど、もうちょっとバランスのいい時代が訪れてほしいですね。

ラジオ関西『中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス』収録風景

※ラジオ関西『中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス』2024年5月17日放送回

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