女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサは6日、なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)FW田中美南選手が、アメリカNWSLのユタ・ロイヤルズFC(Utah Royals FC)に完全移籍することが決まったと発表しました。
タイ出身、神奈川県川崎市育ちで、育成年代から歩んだ日テレ・ベレーザ(現、日テレ・東京ヴェルディベレーザ)時代はリーグ4連覇、2年連続3冠(なでしこリーグ、なでしこリーグカップ、皇后杯)にエースFWとして貢献しただけでなく、リーグ戦で2年連続最優秀選手賞および4年連続得点王に輝いた実績をもつ、田中選手。
2020シーズンからINAC神戸へ電撃加入すると、港町のチームでもストライカーとしての能力を存分に発揮し、2021-22シーズンから始まったWEリーグで、初年度の優勝に大きく貢献。2023-24シーズンではキャプテンとしてチームを牽引し、クラブ7季ぶりの皇后杯制覇に導きました。なでしこリーグ、WEリーグを合わせたトップカテゴリーでのリーグ戦成績は、230試合出場141得点。
また、日本女子代表では、年代別代表から活躍を続け、なでしこジャパンに選ばれてからは国際Aマッチ80試合出場36得点を記録。2021年の東京五輪、2023年の女子W杯にも出場し、なでしこの主軸としても存在感を示してきました。今月から始まるパリ五輪のメンバーにも選ばれています。
田中選手はクラブを通じてコメントを発表しています。
「4年前、自分の成長のためにINAC神戸に移籍すると決断しました。そして今回も、さらに新しい刺激と成長を求めて海外のクラブに挑戦することに決めました。
INAC神戸にきて、いろいろな経験を積んで、選手としてプレーの幅も増やすことができました。それが代表にもつながっているし、胸を張ってこの決断をしてよかったなと思います。気づいたら4年が経っていて、あたたかい人がたくさんいる神戸という街が大好きになりました。
離れる寂しさもありますが、WEリーグの価値を高めるためにも、海外で頑張ってきたいと思います。
INAC神戸を支援してくださるスポンサー様、一緒に熱く戦ってくれたサポーターの皆さんありがとうございました。来シーズンもINAC神戸に心強い声援よろしくお願いします。
そして、快く送り出してくださった安本社長はじめ、スタッフの皆さん、これまで一緒に戦ったチームメイトのみんな、ありがとうございました‼︎ 来シーズンも素晴らしいシーズンになることを祈っています! Vamos!!!」