夏休みが近づき、旅行の計画を立て始める時期。いつもの車や電車での移動とは違った、船旅を楽しむことができる商船三井さんふらわあの新造船『さんふらわあ くれない・むらさき』について、企画マーケティンググループの西田真美花さんに話を聞いた。
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『さんふらわあ』は関西と九州・首都圏と北海道を結ぶフェリー。「カジュアルクルーズ」をイメージしており、船内には展望大浴場やレストランなど、豪華な設備が充実している。太陽のマークが描かれた船体で、船旅という非日常を体験できることが魅力となっている。
「去年の春に、大阪~別府航路を結ぶ新造船『さんふらわあ くれない・むらさき』が就航しました。乗船すると3層吹き抜けのアトリウムが出迎えてくれます。船内のデザインは、別府の伝統工芸品である竹細工をイメージしており、乗船した瞬間から旅行が始まる感覚を味わうことができます。その他にも、船ならではの三大架橋通過やプロジェクションマッピング、船内イベントが開催されることも同船の魅力です」(西田さん)
客室については、種類の多さと幅広い年代が楽しめることが魅力と語った。「客室は全部で20種類以上。リーズナブルに利用できる相部屋から、子ども連れにもおすすめの和室、プライベートバルコニー付きのスイート、長距離フェリーでは初めてのコネクティングルームも。親子3世代で船旅を楽しむことができるなど、旅のスタイルに合った客室を選べることが同船の強みの一つです。また『瀬戸内ビュッフェ』では、瀬戸内海の名産品や郷土料理などを味わえます」と西田さん。
同船は日本初の「LNG(液化天然ガス)燃料フェリー。LNGを燃料とすることで硫黄酸化物をほぼ排出せず、窒素酸化物と二酸化炭素の排出を大幅に削減し、環境に優しい仕様になっている。
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環境に配慮し、幅広い年代が楽しむことのできる船旅。“新しい旅の形”に注目が集まる。
(取材・文=迫田ヒロミ)
※ラジオ関西『Clip水曜日』2024年6月26日放送回より