発達障害のある子どもをどう支援していくかは社会においての重要な課題の一つ。「早期療育が必ず必要」と話すのは、神戸市長田区で『児童発達支援・放課後等デイサービスみくり』(以降、みくり)を運営する株式会社エポック・ライフケアサービス代表取締役の丸井明子さんだ。
丸井さんは軽度の障がいのある子どもに向けて「障がいによる困りごとを軽くすること」を目指したプログラムを提供している。みくりは運動学習療育に特化しており、施設内には跳び箱やトランポリンやクライミングウォールなどがある。「運動を通じて脳機能を活性化しながら、自立に向けたトレーニングを行います。運動と学習面を通じて心と体を育てるということを意識しています」と丸井さん。
この場所を訪れるのは親が相談に来るケースが多いが、最近では学校に配置されているスクールソーシャルワーカーの紹介というケースも増えているようだ。
「一般的には社会に出てからの人生のほうが長いですが、小学校一年生が社会人第一歩だと考えています。強調性を持ちながら生活していくために、必要な子どもには療育を活用してほしいと考えています」(丸井さん)
理解しつつも認めたくない気持ちが頭をもたげて、どこにも相談できず“一人ぼっち”になってしまう保護者がいる。丸井さんはそんな保護者に向けた支援にも力を入れる。また最近では子どもの食育にも力を注いでおり、「好き嫌いをなくして残さずに食べることは、心身ともに必要なこと。食べ物を作ってくださる農家の方への感謝の意味も含めて食育は大事だと思っております」と丸井さんは話す。
最後に丸井さんは、「子どものことで何か心配事があればどんなことでも結構ですので、相談してください」と呼び掛けた。
※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』より