関西の夏本番を告げる天神祭(大阪市北区 大阪天満宮中心に24日・宵宮、25日・本宮)が始まった。宵宮の24日早朝、大阪市中心部を流れる堂島川での古式ゆかしい「鉾流神事(ほこながししんじ)」が執り行われた。
神事に先立ち、大阪天満宮では厳かに宵宮祭が執り行われ、神童ら参列のもと、祭の無事を祈った。神童に選ばれると、天神祭まで家族とともに精進潔斎(けがれを絶ち、身を清める生活)して過ごすしきたりがある。
25日はみこしが練り歩く昼間の「陸渡御(りくとぎょ)」、夕方には約100隻の船が行き交う「船渡御(ふなとぎょ)」が行われ、約3000発の奉納花火でクライマックスを迎える。
天神祭の始まりは平安時代の951(天暦5)年。菅原道真の御神霊を乗せた船を人々が多くの船で出迎えたのが「船渡御」の起源とされる。