元プロ野球審判員と大手スポーツ紙のベテラン記者が、ゲスト出演したラジオ番組で、それぞれの立場から「お互いに思っていること」をぶっちゃけました。
プロ野球審判員を30年務め、通算2153試合に出場した丹波幸一さん。長年、プロ野球業界に身を置いていたアンパイアは「審判員と記者の間には普段からの関係性がない」といいます。
「自分たち(審判員)が怒ったときや間違ったときしか聞きに来られなかった」と振り返った丹波さんは「普段から関係を築いた上での取材であれば、もっといろいろ話せるんじゃないかなとは思っていたんですけど……」と素直な思いを吐露しました。
それに対し、30年近くプロ野球の取材を続けてきたデイリースポーツの岩田卓士さん(現、コンテンツ統括部長兼報道部長)は、「審判員のほうから近寄るなというオーラが出ていた」とぶっちゃけ。気軽に「飲みに行きましょう」と言える雰囲気ではないことから、一線を引いていたことを明かしました。
また、「『ここは絶対説明してもらった方がいいですよ』というときでも『球場でアナウンスしたあれだけですから』みたいな感じで帰られることがあった。あれはもっと突っ込んだ方がよかったのか?」と記者側の視点で質問。
丹波さんは、試合後は反省会や手続きなどがあり、「記者を待たしてはいけない」と、どうにか時間を確保しようとしても、少しの時間しか取れなかった実情を告白。「ある程度の場(審判員が記者からの質問に答える場)を設けた方がいいと思う」と持論を展開しました。
丹波さんが「普段から信頼関係を築いておく重要性」を説明する背景には「取材に答えてないのに自分のコメントとして記事が出ていた……」といった経験があるといいます。「昔は『これ誰が書いたんや』『連れてこい』っていうのがよくあった」。
それを聞いた岩田さんは「それは捏造。今は絶対にないですよ」と断言しながらも「でも昔は……ユニフォームを着ている人たちもよく言ってました」と振り返り、『お前デイリーやろ、(この記事書いた人)連れてこい』とか……」「(記事を書いたのは)だいたい先輩で、その日は休み(笑)。自分の休みの前日だけ強気で……(代わりに)後輩の自分が怒られていました」と笑いながら話しました。
それでも昔の記者は「野球のルールを知っていて、勉強もしていて、質問の内容が『なるほどな』って思うものだった」という丹波さん。「近年は言葉を切り取られる時代なので、信頼関係を築いてないと単発では……という思いがあった」と述べ、そういったトラブルを未然に防ぐためにも、普段から信頼関係を築いておくことが大切だと改めて語りました。
※ラジオ関西『アスカツ!』より
(2024年7月20日放送回)
『アスカツ!』(ラジオ関西 毎週土曜午後8時30分~)
アスリートに特化したビジネススクール「Athletes Business United(R)(ABU)」学長の中田仁之とフェンシング元日本代表・2大会連続五輪出場選手である西岡詩穂がパーソナリティ。アスリートをゲストに迎えてさまざまなトークを展開する。
【番組公式Twitter】
ラジオ関西 「アスカツ!」
今夜20:30~21:00 放送📣
ゲストはプロ野球元審判員の丹波幸一さんと、
デイリースポーツ編集長の岩田卓士さんです‼️🔥お2人のトークが熱すぎて、私ほぼ喋らなかったです笑(仕事して😂)
全野球ファン必聴です⚾️✨
radikoからも聞けます📻#ラジオ関西 #アスカツ pic.twitter.com/jC0MWcrz5K— アスカツ! (@asukatsu_abu) July 20, 2024