まるで火事か戦闘か…マレーシアの激しい「蚊対策」なぜ? 背景に日本で稀な疾患、過去最悪規模の流行 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

まるで火事か戦闘か…マレーシアの激しい「蚊対策」なぜ? 背景に日本で稀な疾患、過去最悪規模の流行

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 運悪く散布の時間帯に遭遇してしまうと、身をかがめても視界が確保しにくく、人間には害がないと聞いていますが、薬品のようなきつい匂いに喉がやられそうになります。

 基本的に私の暮らすコンドミニアムでは、建物の周辺の庭や駐車場など屋外の共用部分に限って薬品散布が行われますが、煙の量が多い日は、低層階であれば窓からも部屋に煙が入ってきます。そのため、フォギングのある日が知らされている場合、事前に洗濯物を取り入れたり、家中の窓を閉めたりする家庭もあるそうです。

白煙であたりが見づらく、運転も中断 2024年7月撮影(撮影:斉藤絵美さん)
白煙であたりが見づらく、運転も中断 2024年7月撮影(撮影:斉藤絵美さん)
階段を上がるのに恐怖すら感じる 2024年7月撮影(撮影:斉藤絵美さん)
階段を上がるのに恐怖すら感じる 2024年7月撮影(撮影:斉藤絵美さん)

 こんな大仰なことをしても、周りでは感染者がちらほらと出ています。デング熱には特効薬はなく、日本国内では予防するワクチンもありません。夏休みに海外旅行を計画している人もいるかと思いますが、特に南米や東南アジアなどデング熱の感染リスクが高い地域に渡航する予定の人は、蚊対策もお忘れなく。

(文・写真=斉藤絵美)

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