パリオリンピック2024陸上男子に日本代表として出場する、やり投げのディーン元気選手(32、ミズノ所属)。その応援横断幕が、母校の神戸市立春日台小学校(神戸市西区)に掲示されている。
神戸市西区出身のディーン選手(本名:ディーン・ロドリック・元気)は同小学校に6年間通い、当時は少年野球に励むも、神戸市立平野中学校(神戸市西区)のときに兄の勧めで陸上競技の道に入ったという。
その後、尼崎市立尼崎高校3年時にインターハイで円盤投げとやり投げの2種目を制覇。早稲田大学に進学後はやり投げに専念し、様々な大会で好成績を残すと、在学中の2012年にロンドン大会で初めてオリンピックに出場し、日本人では28年ぶりとなる決勝進出を果たした(結果10位)。今回はそれ以来、3大会ぶりの出場となる。
7月26日に母校に掲げられた「がんばれ!ディーン元気選手」の応援横断幕は、縦1メートル×横9メートルの大きさで、神戸市春日台地域住民有志によって作成・寄贈された。
当日はディーン元気選手の父・ジョンさん(イギリス出身)と母・博子さん、そして、夏休み中の同小学校児童や地域有志住民約40人の手で、ディーン選手の応援横断幕を学校南側フェンスに取り付けた。
博子さんは「2012年のロンドンオリンピックのときも横断幕を掲げていただいた。二度もこのように激励をいただいてうれしい」と語った。
やり投げ競技は8月6日に予選がスタート。ジョンさん・博子さんは8月4日にパリ入りする予定。ディーン元気選手の健闘を祈りたい。
文=黒川良彦
写真・情報提供=山下展成さん、(C)デイリースポーツ