女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサで2シーズン目を迎える若きホープが、ラジオ番組に出演し、2024-25シーズンへの意気込みなどを語りました。
このたびラジオ番組の生放送に初めて登場したのは、INAC神戸MF三谷和華奈(みたに・わかな)選手。経験豊富なGK船田麻友選手とともにスタジオ入りした東京都出身の22歳は、日テレ・メニーナ→十文字高校→早稲田大学を経て、今年からINAC神戸の一員となった期待のサイドアタッカーです。
シーズン途中から加わったWEリーグ1年目、2023-24シーズンでは、けがの影響などもあり、出場できたのは1試合のみ、途中からの11分のプレーにとどまりました。
ルーキーシーズンを振り返って、「いろいろ学びながらやっているが、技術とか戦術“智”(理解)が頭にないと、全然通用しないところが、いま、まさに痛感している」と、壁にぶつかっている背番号27。それでも、デビュー戦となった第18節、ホーム最終戦となった5月18日の三菱重工浦和レッズレディース戦では、ゴール前に自ら果敢に飛び込むシーンもあり、得点へのどん欲な姿勢も見せていました。
そんな三谷選手は現在、アマチュア契約。午前中にチームとともにトレーニングに励んだ後、午後からは大阪の病院に勤務しています。もちろん、目指すはプロ契約ですが、「しっかり社会に出て働く経験も、これからの人生においても絶対に必要。アマチュア契約については全然ネガティブにとらえていない。むしろ、まだまだたくさん学べる部分や、(二足のわらじを履きながら)そのなかで自分のコンディションを整えていく面白さもけっこうあるので、全然ポジティブに考えている」と、前を向いています。
ちなみに、普段は炎天下のなかでトレーニングに励んでいることもあり、勤務先では「毎回『また焼けた?』と言われます(笑)」と、にこやかに語った三谷選手。職場の同僚らからのエールも大きな力になっているようです。
新体制が始動後、連日、猛暑のなかでのトレーニングが続いていますが、三谷選手は「しっかりもりもり食べてますし、寝てますし、元気です!」と、調整も順調のよう。
INAC神戸の新体制では、外国籍選手が5人も仲間入り。始動から元気な姿を見せているジャマイカ女子代表のDFヴィアン・サンプソン選手だけでなく、先週には韓国人のMFイ・スビン選手が、今週からはスペイン人のDFカルラ・モレラ選手、FWカルロタ・スアレス選手、MFパオラ・ソルデヴィラ選手が、それぞれ合流。パリ五輪に参戦中のなでしこジャパンMF北川ひかる選手と同DF守屋都弥選手を除くメンバーが揃いました。
今後、チーム内のポジション争いが一層、激しくなることが予想されますが、三谷選手は「ボールを持ったときの推進力あるドリブルや、チームの流れを変えるようなプレーは、ずっと高校・大学のときに売りにしていたので、そこを発揮できれば」「ダイナミックな、思い切りのあるプレーはしていきたい」と、自身の特長を出すべく、いま、INAC神戸で研鑽を積み、虎視眈々とポジション奪取を狙っています。
三谷選手は「まずはもっと試合に絡みたいのが第一。試合に出てピッチで感じられることはたくさんあると思うので、とにかく試合にたくさん出たい!」と、新シーズンへの意気込みを語っていました。
※ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』2024年7月29日放送回より