兵庫県の斎藤元彦知事がラジオ関西の生番組に出演し、知事のパワハラ疑惑などの文書問題で県政が混乱していることに対して、「心配や不安をおかけし、県民の皆様にあらためておわびしたい」と謝罪した。
文書は、元西播磨県民局長の男性が作成し、報道機関などに郵送していた。男性はその後死亡が確認された。
元県民局長の男性を公益通報者保護の対象としなかったことについては、真実を裏付けるための信用できる証拠や証言がなかったことを挙げ、問題はなかったと説明した。
物品を受け取ったという指摘については、自身が個人的に受け取った事実はないと否定。パワハラとされた件に関しては「よりよい県政、いい仕事をしていくために職員を指導した。ときには厳しく指摘することもあったが、あくまで仕事のためだった」とした。
混乱の責任については、「知事に就任して最初の2年間はコロナ対応に追われ、3年目は若い世代向けの施策をしてきた。選挙で県民の負託を受けており、これからも県の仕事を全力やっていきたい」とあらためて辞任を否定した。
一連の問題では、県議会に百条委員会が設置され、事実の究明が進んでいる。一方で副知事ら県幹部が辞任や休職しており、市町長から混乱の収束を求める要望が出されている。