「紅麹(べにこうじ)」成分入りサプリメントをめぐる健康被害問題で、小林製薬(本社・大阪市中央区)は13日、厚生労働省に対する死亡事例の報告漏れが新たに11件判明したと発表した。
今年(2024年)3〜7月に同社コールセンターに、遺族から紅麹入りサプリの定期購入を停止する申し出があった時などに、健康被害との関連性を否定できない事例について記録ミスがあったという。
山根聡社長は同日開いたオンライン会見で、「大変重く受け止めている。確認体制が至らなかった。今後は人員を増やすなど体制を強化する」と謝罪した。
小林製薬の厚労省への報告漏れは3度目。
6月、紅麹サプリ摂取と死亡との因果関係を調査している段階で、人数が変わらないことを疑問視した厚労省が指摘し、死亡事例が当初の5人から76人に増加した。
7月には、製造していた紅麹原料の供給先についての報告漏れも発覚した。
今回の報告漏れの分を加えると、8月8日時点で調査が必要な死亡事例は116人にのぼる(このうち3件について摂取の有無を確認中)。