平田オリザさん(劇作家・演出家)のラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、あさご芸術の森美術館(兵庫県朝来市)の小原嘉文さんが電話出演。同館の魅力について語った。
朝来市の南北には国道312号線が走っており、多々良木交差点から東へ向かうと「あさご芸術の森」に入る。目の前には数々の野外彫刻が立ち並び、まるで異空間を訪れたような気分を感じられる。しばらく進むと見えてくる雄大なロックフィルダムの真下に、あさご芸術の森美術館が位置する。
自然、人工物であるダム、アートが織りなす“非日常”の空間は、多くの来場者を虜にしてきた。同館では、朝来町出身の彫刻家・淀井敏夫の常設展示のほかにもさまざまな企画展を開催している。
季節とともに移ろう周囲の景色も相まって何度訪れても楽しめる場所となっており、今年4月には累計来場者数50万人を突破した。
今夏は、9月1日(日)までの期間で「あさご芸術の森美術館開館25周年記念&造形集団海洋堂創業60周年 海洋堂フィギュア展」が開催されている。同展示は、今年で2度目(前回は2018年)の開催。
前回同様に海洋堂のさまざまなフィギュアが多数展示されるほか、一坪半のプラモ屋からはじまり、今年60周年を迎える海洋堂の歴史を紹介。歴代の造形師にもスポットを当てた展示となっている。リボルテックシリーズをはじめとした海洋堂フィギュアは、ただのおもちゃとしてだけでなく、造形美の高さとそれを生み出す造形師(アーティスト)の芸術性も世界的に高い評価を受けている。
ミュージアムショップでは、専用カプセルマシン(いわゆるガチャガチャ)も設置。あさご芸術の森美術館で、世界が認めるサブカルチャーの世界が堪能できる。
今秋には、新たな取り組みも。ジャンルの枠を超えたアートの魅力や楽しさを知ってもらうことを目的とする「あさご芸術の森 観月の夕べ」が、「豊岡演劇祭2024」とコラボレーション。屋外彫刻と演劇との融合による新たなパフォーマンスの誕生が期待されている。
琴の演奏や抹茶の喫茶など、日本伝統文化に触れる機会を創出するとともに、「観月」をキーワードにした作家の作品販売などもあり、「観月」を通して芸術文化と伝統文化を楽しめる内容となっている。
平田さんは、「(あさご芸術の森は)1度訪れると、その魅力がわかる。素晴らしい環境でのコラボレーションも楽しみです」と期待を寄せた。
※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2024年8月15日放送回より
◆「あさご芸術の森 観月の夕べ」
開催日時:204年9月21日(土)16:00〜21:00予定 ※雨天時縮小決行
会場:あさご芸術の森美術館彫刻庭園
内容:
『みみをすます(谷川俊太郎同名詩より)』
『ゴールデンバット』
☆☆☆☆☆
『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 12:30〜12:54
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp
『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。