ペットと暮らしたい人へ “家族として迎える前”に大事な2つのポイント 一時の感情や勢いはやめて! | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ペットと暮らしたい人へ “家族として迎える前”に大事な2つのポイント 一時の感情や勢いはやめて!

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 フランスでは今年からペットショップでの犬や猫の店頭販売が禁止されるなど、世界的に動物を保護する活動が活発化しています。そういった時流の中で、動物と暮らすには何が必要なのでしょうか? 神戸市東灘区にある『ふれあいカフェMOFiiNA』の動物担当・藤田正樹さんに、今回は“はじめてペットを飼う人”に向けてのポイントを聞きました。

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 60種類・200匹もの動物を飼育する藤田さんは、彼らと人間の関係が変化していることについて次のように話します。

「老人ホームでもアニマルセラピーのイベントが行われるなど、人々が癒しを求める時代にも関わらず、ペット禁止のマンションが増加。高齢化により動物の面倒を見ることができない人がペットを飼うことを断念することも。小学校でも“世話ができない”という理由でウサギ小屋が減少しているなど、老若男女問わず動物に接する機会が激減しています。一方で、いっときの感情と勢いにまかせてペットを飼ったものの世話をしきれず捨ててしまう人も多い。こうした『人間にも動物にも優しくない環境』を『人間も動物もWin-Winの関係』にしていきたいです」(藤田さん)

同店で飼育されているフェネック

 はじめて動物を飼う際には何を意識することが大切なのでしょうか? 藤田さんにいくつか教えてもらいました。

【飼いたいと思う動物に触れることが大切】

 藤田さん「いくら本で知識をつけても、本物を飼うと色々違うことが出てくる。ましてや、初めて動物を飼う場合は特にだと思います。まずは実際に飼いたい動物を触って『本来どんな環境に住む生き物なのか』『食べ物は何なのか』など、生態を勉強するのがいいと思います」

まずは動物に触れ、理解することから始めよう

【運命を感じること】

 藤田さん「動物を家族の一員として迎え入れるにあたり、これが何よりも大切。感じないのであれば飼わないほうがいいですね。人間と動物がWin-Winの関係になるには、“触れて・知って・癒される”というステップが必要不可欠。これは我々のコンセプトでもあります。当店に通う中で『どうしてもこの子との運命を感じる!』と思ったタイミングで動物をお迎えしてもらいます。万が一飼えなくなった場合には引き取りもしています」

「運命を感じる」とは「覚悟する」という意識に近いのかもしれない

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 同店はペットホテルを併設するなど、安心して動物と暮らしていける環境づくりに取り組んでいます。人間と動物がより良い環境で共同生活するためにも、飼い主として多角的な視点と慎重さが必要となりそうです。

(取材・文=迫田ヒロミ)

※ラジオ関西『Clip水曜日』2024年8月14日放送回より

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