なにかをはじめるときに頭を悩ませるのが、「世間」と「自分」。自身の強い意志を大切にする一方で、“他人の目”と“自身の正直な思い”の板挟みになる人も多いのではないだろうか。
ラジオ関西(兵庫県神戸市)の番組『Clip』では、「世間体? それとも自分軸?」というテーマでメッセージを募集した。
リスナーのるみこさんからは、「(重視するのは)世間体かもしれません。物事をはじめるとき、なんやかんやで世間の目を気にしてしまうかも。ただ、やりはじめると自分軸で進めていくことが多いです」というメッセージが届いた。
番組パーソナリティーの清水健(フリーアナウンサー)は、「はじめの一歩って、不安だったり、こわかったり。『これやったらどうなんのかな』『これやったらどう見られるんかな』と、いろいろな不安があると思う。それ(不安)を突破すると自分軸で進められる、ということだと思うんですよね」と、るみこさんの意見に共感を示した。
そのうえで、「『世間体を気にしてもしょうがないやん!』とよく言いますけど、気にして当たり前。(自分の気持ちに)100パーセントふたをしちゃったらダメやけど、なんやかんや気にしちゃうのもわからんでもないです」と率直な思いも明かした。
一方、W&Sさんは「『世間体』という言葉は好きじゃない。世間は自分の面倒を見てくれないから。でも、世間体があるからがんばれることもあるんでしょうね」と、“世間体”に対する思いを寄せた。
この意見に同意したのは、同パーソナリティーの絵本作家・夏きこ。清水は、「(世間体が)必要かって言ったら、必要じゃないかもしれない。でも、自分を俯瞰で客観的に見ることは大事だと思いますね」と自論を展開した。
さまざまな意見に触れた清水は、「自分自身を振り返ると、好きじゃない部分があって。周りの目をすごく気にする部分もあるんですよね」と自身の性格を分析。
そんな自分を鼓舞するのと同時に、「それが邪魔をすることもあるけど、どう見られているのかを客観的に見られる自分は大切にしたい。当たり前だけど、自分がどう見られているかって気になるじゃないですか。自分のことをわかっているだけで、全然ちがうと思う」とリスナーにエールを送った。
最後には、「自分軸がもちろん大事です。難しいテーマですが、リスナーの皆さまからいろいろなメッセージをいただくことで、考えたり思ったりしたい」と呼びかけつつ締めくくった。
※ラジオ関西『Clip木曜日』内「もしもの未来」2024年8月15日放送回より