花にはそれぞれ「花言葉」があります。友達や恋人、お世話になった人への贈り物に花をプレゼントする際に気にするという人も多いのでは。さて、そもそも花言葉はなぜ生まれたのでしょうか? ラジオ番組『Clip』(ラジオ関西)内、神戸電子専門学校の学生が独自のレポートを発表するコーナー「走れ! Clip特派員!」で調査しました。
『花のことば12ケ月(山と溪谷社)』によると、花言葉が発達したのは19世紀のヨーロッパ。品物に想いを託して相手に伝える「セラム」というトルコの習慣から始まったとのこと。感情やメッセージを伝えるために花に想いを込めて贈ることが、花言葉の広まりにつながったそう。1800年代の初頭になると、主にフランスで数多くの花言葉の本が出版されたといいます。日本に花言葉が伝わったのは19世紀末の明治時代と言われており、西洋文化が次々と伝来するなかに花言葉も含まれていたものと考えられます。
花言葉は“ひとつの花に対してひとつの言葉”とは限らず、むしろ複数存在している場合が多いです。例えば母の日の定番のカーネーションの花言葉には「無垢で深い愛」や「永遠の幸福」「感覚」などがあります。また色によっても花言葉が違い、赤は「母の愛」、ピンクは「女性の愛」、白は「純粋な愛」なのだそう。
花言葉は贈る本数でも意味が変わってきます。告白やプロポーズで送られることも多いバラは「愛」という花言葉を持ちますが、1本だと「一目惚れ。あなたしかいない」、3本は「愛しています」、108本になると「結婚してください」という意味を持ちます。逆に、愛を伝えるのに適さない本数もあるよう。15本は「ごめんなさい」、16本は「落ち着かない愛」、17本は「絶望的で挽回できない愛」という……なんとも残念な花言葉です。
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大切な人に想いを伝えたいときは、花言葉の力を借りてみてもいいかもしれません。
※ラジオ関西『Clip月曜日』より