タレントでドラァグクイーンのサマンサ・アナンサが、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で、ショーなどの現場でのエピソードを語った。
前回ゲスト出演したドラァグクイーン・フェミニーナの「ドラァグクイーンは現場で学んでいる」というコメントをうけ、番組パートナーのウラリエから「詳しく聞きたい」という要望が出たため、今回、サマンサが詳細を紹介することとなった。
リップシンクのショーなどに出演することが多いドラァグクイーン。その際に忘れ物をする人が多いそうで、音源にはじまり、かつら(ウィッグ)やヒール、時には衣装一式を忘れてくることも。家が近い場合は取りに帰ることができるが、もちろん、その限りではない。
たとえば、かつらを忘れた場合に「ヅラ忘れた」と言うと、「これで良かったら使って」と貸し借りが起こることもあるそうで、その場でやりくりする協力体制が整っているという。しかし、時には借りたまま持って帰ってしまう人もおり、別の現場で自身のかつらを発見することも。ただ、別の現場で「それ(かつら)私の」とはなかなか言いづらいのだとか。
ヒールは、忘れることもあるが、ショーの途中で折れるというハプニングもしばしば。かつらなどとは異なり、サイズの違いなどもありヒールの貸し借りは難しいのだそう。そんなヒールにまつわるエピソードとして、ドラァグクイーン・枝豆順子との出来事が飛び出した。
ある日、サマンサと枝豆がウォーキングの動画を撮影していたときのこと。枝豆はヒールを忘れたという。すると、枝豆はあわてるそぶりを見せることなく、あたかもヒールを履いているかのようにつま先立ちをして「エアヒール」で対応した。ヒールを忘れたという痛恨のミスはさておき、枝豆のプロ魂を垣間見ることのできるエピソードだ。
ちなみに、音源(CD-R)を忘れた場合、以前はどうしようもなかったが、最近はスマホに音源を持っていることも多いので、DJにお願いしてピンチを切り抜けられるようになったという。
ショーなどの“生”の現場では、こうしたハプニング・トラブルはつきもの。サマンサは、「これらを乗り越えて鍛えられていく」と語り、そして「現場の仲間は、職場の同僚みたいに助け合っている」と締めくくった。
※ラジオ関西「Clip金曜日」2024年8月30日放送回より