フリーアナウンサーとして活躍中の藤生恭子(ふじう・きょうこ)さんが、26日放送のラジオ番組にゲスト出演。「野球が好きすぎる」という藤生さんが、これまでの経歴や、今後の展望について明かしました。
兵庫県伊丹市出身の藤生さんは、子どものときから大の野球好き。小学校のときから「野球が強い高校じゃないと絶対に行けへん!」と言い続けてきたそう。
甲子園に出られる高校への進学ということで選んだのは、阪神間の野球強豪校ではなく、地方の常勝校。単身で、茨城の常総学院高校に入学しました。3年間、母校のナインをひたすら応援する日々でしたが、「私たちの世代だけ甲子園に行けなかった……」。
大学も、当然、「野球で選んだ」藤生さん。「神宮でやる強いところに行きたくて、東京六大学と東都を受けまくって」、駒澤大学へ。すべての行動の原動力が「野球愛」であり、学生時代も「『野球関係の仕事がしたい!』と、新聞社でアルバイトしたりいろいろした」。
そんな時、藤生さんの目に留まったのが野球の試合で場内アナウンスを担当する「ウグイス嬢」でした。「一番現場に関われそうで、『これを一生の職業にしたい!』と、ピンときた時期がありました」。
藤生さんは、「ボランティアでもいいからアナウンスをさせてください!」と、自費で各地の球場を行脚。その1つ、独立リーグ・四国アイランドリーグplus「高知ファイティングドッグス(高知FD)」でアナウンスの修行をしていたときに、劇的な出会いが……。
高知FDが、高知県でキャンプ中のプロ野球・オリックスと練習試合をしている最中、場内アナウンスをしているところに、オリックスのスタッフが声をかけたそうです。「6回表くらいでオリックスの人に『ウチでしゃべる?』とスカウトされました」。
これが契機となり、2008年から2012年まで、オリックスでウグイス嬢を担当。その色っぽいボイスでの選手紹介が話題となり、「セクシーすぎるウグイス嬢」として注目されるようになりました。
野球はもちろんのこと、様々なスポーツの現場などでもアナウンスを担当し、キャリアを築き上げてきた藤生さん。今は、後進を育成すべく、野球のアナウンスに特化したスクールを運営しています。年間約100人ほど生徒が入るほどの人気で、藤生さん自身も「こんなに野球好きおったんやと思います(笑)」とコメント。沖縄で行われているジャパンウインターリーグでも球場で生徒がアナウンスを行うなど、現場を経験しながら、声や技術を磨いているそうです。
今後の展望については「生徒たちが望んだ舞台で活躍できるよう、私が今まで培ってきた技術をどんどん伝えて、生徒の活躍を見るのが夢の一つ」という語ります。
自身については、今年からプロ野球2軍に参入した「くふうハヤテベンチャーズ静岡」のアナウンスで12年ぶりにプロ野球の舞台に復帰するなど、活躍を継続中。