来年(2025年)開催の日本国際博覧会(大阪・関西万博)で個展を開催する、いま注目のパラ・アーティストが、ラジオ番組でアートワークへの思いを語りました。
大阪府寝屋川市出身のパラ・アーティスト、MUSASHI(武蔵)さん。幼少期より工作や絵を描くことが得意だったそうですが、中学に入り、本格的にアートワークに励むようになったといいます。
そんなMUSASHIさんの作品は、色彩に優れ、ポジティブなものからダークな表現まで幅広いメッセージが感じ取れるものばかり。企業やメディアなどにも注目されるようになると、来年7月9日から2日間、大阪・関西万博のギャラリーWestで個展を開催する運びとなりました。
MUSASHIさんは作品へのこだわりについて、次のように語ります。
「啓発的なものを描きたいというより、意外な組み合わせだったり、見る人がどう思うかということが、僕の中では一番大切。『どう見るかはあなたに任せます』という感じです。(作品を描く時は)キレイに描きすぎないとか、筆のレタッチをどれくらい活かせるかとか、絵の具の動きをなるべく自然に出したいと考えていますね。完璧にしすぎないように、自然体で」(MUSASHIさん)
絵描きを仕事にできるまでは、「何のために絵を描くのか」ということをずっと考えていたそう。それでも、「お金持ちの人が買って保管して家の中に飾るというのも良いんですが、それだと表に出ないし、見る人も限られてしまう。僕はそれって、今のご時世どうなのかなと。みんなに見てもらえるのがアートでできる恩返し、社会貢献じゃないかなと思っています」と、あくまで誰でも目にできるようなアートワークにこだわります。
「描いているときは黙々と。意識していることは意外とあまりなくて。絵を渡して喜んでいただくのがうれしくて、ひたすら描いてます」とはにかむ、MUSASHIさん。「今後も自分のやりたいことというより、自分のできること、求められることを精一杯やっていきたい」と、意気込みを語っていました。
※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2024年9月23日放送回より