ICT・ロボット、健康・医療、空飛ぶクルマ・ドローンなど最先端の技術が集まる「国際フロンティア産業メッセ」。西日本最大級の産業総合展示会として、今年9月に神戸市内で開かれた。その中での「こうべしんきんビジネスメッセ2024」には様々な兵庫・神戸の企業が出展。今シリーズでは、メッセを通じて発信された各企業の独自技術やサービスを全22回にわたって紹介する。第1回は、オシャレな作業服に特化した企業「株式会社アグロワークス」(神戸市長田区)。
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長引く物価高騰や物流の2024年問題など企業を取り巻く荒波が続く中で、優れた技術やアイデア・サービスでキラリと光る神戸の企業の一つである同社。関西圏内で「キーポイント」という店を展開しており、主に土木・建設業者など屋外で作業をする人向けにアイテムを販売。“季節に応じた作業服”について、キーポイント神戸駒ヶ林店・副店長の松本祐太郎さんに話を聞いた。
ビジネスメッセ2024のブースには「働く人がかっこいい地域を目指して」という言葉が掲げられていた。最近ではDIYも流行しているため、そうした人向けにも商品を提案しているという。松本さんによると「いかにも作業服……というような野暮ったさもどんどんなくなってきてるので、若者にも着ていただけるものになっています」とのこと。
各地で猛暑が続いた今夏。やはり空調服がかなり売れたそうだ。さらに働きやすい環境を整えるために、熱中症対策アイテムとして「ペルチェベスト」という商品を販売。冷たくなる端子と放熱するファンを装着しているのが特徴で、「簡単に言えば冷蔵庫を身にまとっているような状況」と松本さん。
ウォーキングやゴルフなどの「スポーツ時にも使い勝手がいい」という理由で、いわゆる“作業員ではない人”の購入率も高かったそうだ。風を出す仕組みのウェアではないため「風を受け続けるのが苦手」という人に熱中症予防として選ばれたと松本さんは説明。
「オシャレになると仕事も楽しくできるはずなので、現代風のシルエットにしたうえで作業しやすいようなストレッチ性にも気を配っている」と話す松本さん。今からの季節は体を温める機能がついた作業服「ヒーターベスト」が店頭に並ぶ。これからも多くの働く人々に役立つ作業服を世に送り出してくれそうだ。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2024年9月10日放送回より
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