配達員は育児の先輩 おむつなど定期的に手渡し&会話で親子を見守る新支援 神戸市、今月下旬スタート | ラジトピ ラジオ関西トピックス

配達員は育児の先輩 おむつなど定期的に手渡し&会話で親子を見守る新支援 神戸市、今月下旬スタート

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 配達を通して、保護者と赤ちゃんを見守ります―。神戸市は、赤ちゃんのいる家庭に育児用品を定期的に届ける子育て支援「こべっこウェルカム定期便」を今月下旬からスタートする。育児経験のある配達員が訪問、保護者に品物を手渡し、外出しにくく孤立しがちな保護者の話し相手となるねらい。相談内容によっては、市の担当課を紹介するフォローも行う。

配達は原則同じスタッフが担当、黄色の特別仕様車「こべっこカー」で訪問する

 同定期便は、今年4月1日以降に生まれた赤ちゃんがいる世帯と同日以降に子どもが1歳未満で神戸市内に転入した世帯(いずれも市内の住民票に登録された住所で子どもを育てている世帯)が対象。初回は「誕生祝い」として約1万円相当のプレゼントがあり、ベビー雑貨やおもちゃ、絵本、施設やサービスの利用券など約120点の中から好きなものを選べる。

 その後、子どもが1歳6か月になる月末までの間、2~10回の「定期便」を無料で利用できる。「定期便」はおむつやミルク、ベビーフードなど育児の必需品の中から2品選択(計約3000円相当)。おむつはサイズや素材(紙もしくは布)、メーカーを指定でき、ミルクも銘柄を選べる。利用する回数は任意だが、基本的に受け取りは自宅で、配達員と玄関先で対面、会話する時間を設ける。

初回のプレゼントは、約120点の中から好きなものを選ぶ(神戸市提供)
2回目以降の「定期便」はおむつやミルクなど育児の必需品から2品選択(神戸市提供)

 配達員は育児経験のある20~50代の女性が中心。毎回同じスタッフが特別仕様の軽ワゴン「こべっこカー」を運転して訪問、保護者の様子や子どもの成長などを継続的に見守る。

「こべっこカー」には、神戸市が推進する子育て応援「こどもっとKOBE」ロゴや、神戸の海と山などのイラストが描かれている

 今月28日から順次、対象となる世帯に向けてクーポン送付を開始。クーポンに記載されたIDとパスワードで特設サイトにログイン、プレゼントと定期便を選択して申し込む。11月中旬には配達が始まる見通しだ。対面受け取りを続けると、特典として神戸ポートタワーペアチケット(5回)、レジカゴリュック(10回)などももらえる。

「こべっこウェルカム定期便」について説明する久元喜造・神戸市長(2024年10月10日、神戸市役所)

 久元喜造市長は「生まれたばかりの赤ちゃんと保護者は、多くが家の中で2人で過ごしており、社会的な見守りが必要」と指摘。その上で「神戸で生まれた赤ちゃんに健やかに育ってほしい。配達員は育児を経験してきた人たちなので、どんなことでも気軽に話してもらえたら」と呼び掛けた。

 問い合わせは「こべっこ ウェルカム定期便」専用ダイヤル、0120-149-028(平日の9:00~17:00、通話料無料)へ。

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