前兵庫県知事の失職に伴う兵庫県知事選挙(10月31日告示、11月17日投開票)に、政治団体「NHKから国民を守る党(以下、NHK党)」党首・立花孝志氏(57)が24日、無所属で立候補する意向を表明した。
神戸市内で会見した立花氏は「一連の(告発文書)問題を鑑みれば、斎藤前知事には犯罪行為や違法行為はない。それにも関わらず、県議会が全会一致で知事を辞めさせたのは疑問だ」と主張している。
「(自身の)当選は考えていない」という立花氏は、「このまま選挙が行われ、斎藤氏が進めてきた改革が止まることがあってはならない。発信力のある私が訴える選挙運動で、合法的に斎藤氏にプラスになるよう盛り立てていきたい」と話した。
NHK党は、2023年7月に行われた東京都知事選挙で24人を擁立、一定の金額を寄付すれば、都内約1万4000カ所にあるポスター掲示板のうち1カ所で、寄付者が独自に作成したポスターを最大24枚貼ることができるという「枠の販売」を行い物議をかもしたが、立花氏は、今回の兵庫県知事選挙では「一切行わない」と述べた。
立花氏はさらに、自身の考えに賛同する候補者を集め、無所属で複数人を擁立する可能性を示唆した。
立花氏は1986(昭和62)年にNHKに入局。2005年に同局を退職した後、政治団体「NHKから国民を守る党」を立ち上げた。
2015年に千葉県船橋市議選挙で初当選し、東京都葛飾区議などを経て、2019年に参議院議員に当選した。同年、参議院選挙埼玉選挙区補選に立候補した際、自動失職した。
兵庫県知事選挙には、いずれも無所属で
■前職・斎藤元彦氏(46)
■共産党が推薦する医師・大沢芳清氏(61)
■元経済産業省官僚・中村稔氏(62)
■参議院議員・清水貴之氏(50)〜知事選立候補に際し、日本維新の会を離党
■元兵庫県加西市長・中川暢三氏(68)
■前兵庫県尼崎市長・稲村和美氏(51)
■レコード会社経営・福本繁幸氏(58)の7人が立候補を表明している。
立花氏の出馬表明で8人目。