聞き込み調査をしているときに偶然出くわした、地域文化に詳しい大学教授の方いわく、「関西人は“丸”が好きなんやと思います」とのこと。
関西にはもともと商売の文化が根づいているため、昔から、「儲かりまっか?」「ぼちぼちでんな」というやんわりとした表現や、「まあまあまあ」と場を収めたりと、角が立たないのを好むところがあります。
つまり、形にしても、角がある三角形や四角形よりも丸のほうが良いと感じる傾向にある、と。それから丸は、心理的にもやわらかい・安心感があります。
お母さんが作るおにぎりでも、関東は三角にぎりが多く、関西は俵形でにぎる人が多い。俵形の断面は丸型ですからね。大学教授のその人は、「そういった理由から、つり革も丸型を好むんやと思いますよ」と言うてはりました。
関西人は“丸”が好き。それが、つり革の好みにも表れているのかもしれませんね。
※ラジオ関西『バズろぅ!』2024年10月26日放送回より
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)