――プロジェクトの現在は?
【平林さん】 現在、花王(株式会社花王)さんなどの大手おむつメーカーや下着メーカーさんと協力して、来年6月に予定されている大阪・関西万博でのおむつのファッションショー「O-MU-TSU WORLD EXPO2025」に向けて、目下準備中です。ちょうど先日、ランウェイを歩くモデルが決定し、プロジェクトは着実に進んでいます。
――どのような使い方をしてほしい?
【平林さん】 プロジェクトの原点でもあった、おむつでファッションを諦めた人がもう1度おしゃれを楽しむきっかけにしてほしいのはもちろんですが、若い人たちにも注目してほしいんです。
この商品を皮切りに、おむつを履くことへのハードルがもっと下がって、災害時はもちろん、長い会議や長距離移動などのなかなかトイレに行けない日常のシーンでも、便利な道具として気軽におむつを使う社会になればよいなと思います。
高齢者や障がいがあってやむを得ずおむつを履く方が、より誇りを持っておむつを履けることにも繋がり、ひいては、おむつによって何も諦めなくてもいい社会に繋がると思うんです。
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“おむつでおしゃれを”という、既存の概念を覆す「未来のおむつプロジェクト」。「特許は取るのですか?」と尋ねると、平林さんからは「いろいろな方に自由に作ってもらうことで時代が変わることが1番なので、権利はフリーでやらせていただきます」という力強い回答が。福祉業界の革命児の挑戦から、今後も目が離せません。