今年(2024年)も、育海さんの誕生日を迎える12月14日を中心に、地元・兵庫県明石市をはじめ兵庫県、大阪府の高校や職業訓練校、計16校の生徒らが、登下校時やランチタイムなどに「193(いくみ)募金」への協力を一斉に呼び掛ける。
昨年(2023年)は、44万6229円が集まった。
さらに、高校生に負けじと大人たちが広く一般の方々に呼び掛けた「1930円(いくみおうえん=育海応援)募金」には、193万8235円の寄付があった。
この日、育海さんと対面した高校生らは、難病と向き合い、懸命に生きる育海さんの姿を目にして、「強さ」を感じたという。
これを受け育海さんは「決して僕が強いのではなく、高校生の皆さんや、支援してくださる人たちの熱い思いがあってこそ、頑張ることができる」と思いを語った。
そして、「高校生のみなさんが、先輩から後輩に引き継ぎながら、10年も応援してくださっていることに感謝している。研究所応援の輪が、関西のみならず、全国に広がってほしい」と期待する。
育海さんの母親・智子さんは「継続する大切さを感じる。育海だけではなく、難病と戦うすべての人たちと、iPS細胞研究所を応援するために高校生か自ら募金活動を続けることはすごく尊い。研究者の方々にも、その思いが伝わっている」と感謝の気持ちを口にした。