24日間で公式戦6試合を戦ったヴィッセル神戸。連戦ラストとなった10日のJ1第36節東京ヴェルディ戦では、土壇場の失点もあり、アウェイで1-1と引き分け、勝利で締めくくることはできませんでした。それでも、この試合で先制点を決めるなど、奮闘が目立ったのが、DF山川哲史選手です。試合後、ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』の取材に応じ、試合の感想や、次戦・天皇杯決勝への思いなどを語りました。
〇山川哲史選手、J1第36節東京ヴェルディ戦後のコメント
――試合を振り返っての感想は?
【山川選手】 ヴェルディがボールをしっかり回してくるのは想定していましたが、あそこまで押し込まれる展開というのは、チームとしてはつくりたくはなかったです。ただ、どんなにゴール前まで来られても、そこは防げていたのですが、アディショナルタイムのあの失点はすごくもったいないなと思います。
――セットプレーからのゴールについて。
【山川選手】 個人的にも得点は課題の部分として持っているので、そこで1点取って、勝利に貢献できればよかったのですが……結果的には残念です。
――J1第35節ジュビロ磐田戦に続いてのゴールになりました。
【山川選手】 僕じゃなくても、とにかく得点を取って、先制点を取れば僕たちは勝てる流れに持っていけると思います。先制点は重要で、そこで自分が決めることができたのはよかったですが、とにかく最後のところは悔やまれます。
――後半は、チームとして選手交代をしながら守り切るという戦術でしたか?
【山川選手】 前半からけっこう押し込まれて、それでも後半に入るときは2点目を狙いにいくぞというチームとしての狙いは持っていましたが、押し込まれる展開が続き、時間を考えたとき、しっかり守って試合を終わらせられるメンバーが入ったのかなと思います。
――ここから天皇杯決勝に向けての2週間の過ごし方について。
【山川選手】 ここまでの連戦では(リーグ戦だけでなく)ACLや天皇杯もあったので、まずはしっかり心身ともにリフレッシュして、次は天皇杯に対して全力でみんなで準備していきたい。
――2019年度以来、5大会ぶりの優勝を狙う天皇杯決勝への意気込みについて。
【山川選手】 最初からみんなでつないできた大会。あと1回勝てば優勝なので、内容どうこうではなく、勝って、みんなを喜ばせられるように頑張りたい。
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東京V戦では悔しさ残る引き分けのヴィッセルでしたが、光州FC戦に続いてFW大迫勇也選手やDF酒井高徳選手といった主軸不在のなかでも、負けなかったこと、勝点1を積んだことはポジティブな要素。同日の試合で敗れた2位サンフレッチェ広島との勝点差を3に開き、早ければ次節にもJ1連覇が決まるところまでやってきました。そのなかで、大黒柱のMF山口蛍選手が東京V戦に途中出場し、約2か月半ぶりに戦線に復帰。帰ってきたキャプテンの存在は、チームにとって大変心強いものになるのは間違いありません。
そして、11月23日(土・祝)には、天皇杯決勝という大事な一戦が待っています。相手は宿敵・ガンバ大阪。今シーズンはリーグ戦で1分け1敗と、ここまでは悔しい思いをさせられていますが、“3度目の正直”となる今回こそリベンジしたいところ。舞台となる東京・国立競技場では、新装後初のサッカーの試合となった第99回天皇杯決勝で勝ち名乗りをあげ、初タイトルを掲げた思い出の地です。そのゲンのいい場所で勝利し、クリムゾンレッドのサポーターとトモニ、カップを再び神戸に持ち帰りたいものですね!
※ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』2024年11月11日放送回より