樹齢3000年ともいわれている「神代杉」や「夫婦杉」などの大杉の前に立ちますと、私たちが生まれてくる遥か何世代も前からこの場所に立ち、この世をずっとずっと見守ってきたんだという思いがあふれてきます。その生命力や宿るパワーのすごさに圧倒されて、自然と手を合わせている自分がいました。
神々しい出来事の数々を体感した玉置神社での参拝後、参道を歩いて帰ろうとしたときに声をかけられたんです。
「あの、こちらに行けば御神体の玉石社に着きますか?」と……。
方角を指し示しながら「はい、こちらに行けば玉石社に着きますよ」と道を説明したのですが、その人は「そうですよね。何回もおんなじところを回ってるのにたどり着かないんです。おかしいな……」とブツブツ言いながら、私が案内した道へと進んでいきはったんです。
「え、もしかしたらこれちゃうん!? 神様に呼ばれた人しかたどり着くことができないと言われているのは!?」
なんと、参道に入っていても、まだたどり着かない人がいるとは……。
不思議なこともありましたが、私はこの場所に来られたことに感謝し、とてもありがたい気持ちで玉置神社を後にいたしました。
※ラジオ関西『バズろぅ!』2024年11月23日放送回より
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)