兵庫県知事選挙で落選した稲村和美氏を支援する組織「ともにつくる兵庫みらいの会」は22日、運営していたX(旧ツイッター)のアカウントが、選挙期間中に凍結されたとして、偽計業務妨害容疑で兵庫県警に告訴状を提出した。
「ともにつくる兵庫みらいの会」は、不特定多数の人物が虚偽通報を一斉に行った疑いがあると主張、選挙運動を不当に妨害されたとしている。
告訴状によると、氏名不詳の複数の人物が11月5〜12日、Xのルールに違反しているという虚偽を通報。
同会が選挙情報発信のため開設したアカウント「ともにひょうご」が、運用開始翌日の6日に凍結され、さらに12日に開設した別のアカウントも約1時間後に凍結されて選挙運動を妨害されたとしている。
同会は同日、不特定多数の人物による虚偽内容の投稿で稲村氏が選挙運動を妨害されたなどとして、公職選挙法違反容疑(選挙の自由妨害・虚偽事項及び事実歪曲公表)でも兵庫県警に告発状を提出した。
会は虚偽内容として、▼稲村氏が外国人参政権を認めている▼兵庫県庁建て替えに1000億円をかける、など少なくとも4件を挙げ、稲村氏がこれらを否定した後もSNSへの投稿が続き、拡散させたとしている。
会の世話人を務める津久井進弁護士は「民主主義の根幹をなす選挙では、有権者に選挙に関する豊富な情報が流通することが重要。選挙期間中に情報発信するためのアカウントが凍結されたことは検証すべき。今回の告訴・告発はその手段であり、選挙結果に疑義を唱えているのではない」と話した。