進化続ける「ねるねるねるね」 服薬専用アイテムも “駄菓子”の域を超えたきっかけとメーカーの思い | ラジトピ ラジオ関西トピックス

進化続ける「ねるねるねるね」 服薬専用アイテムも “駄菓子”の域を超えたきっかけとメーカーの思い

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 子どもの頃、スーパーの菓子コーナーで一度は見かけたことがあるであろう駄菓子「ねるねるねるね」。粉と水を混ぜると色が変わって膨らみ、驚き体験ができる“ふわふわお菓子”として1986年に発売が開始され、今年で38周年を迎えました。登場当時は世間にジャンキーな認知をされていた同製品。実は人知れず進化していることを知っていましたか? どのように進化したのか、クラシエ株式会社のマーケティング室菓子部主任・木下優さんに詳しく聞きました。

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 発売が開始された当時の様子について木下さんは、「当時はどんなお菓子か分からない怪しさや不思議さ、一度見たら忘れないインパクトのある魔女が出てくるCMのイメージもあり、サイバー菓子やケミカル菓子などとカテゴライズされることもありました」と話します。当時のカネボウ株式会社(現在のクラシエ株式会社)では、サイバー菓子といった認識はしておらず、世間のイメージと乖離があったと振り返ります。

発売当時のパッケージ(画像提供:クラシエ株式会社)

 発売から約20年が経った2007年、ある転機が訪れます。

「ねるねるねるねを含む粉と水で作るお菓子を『子ども達の好奇心・創造力を高め、科学への興味を育む手作りお菓子』と位置づけ、“知育菓子”と命名しました。2021年には、お菓子を作る楽しさやおいしさを通して『個性を伸ばす・失敗を楽しむ・違いを尊重する』という3つの価値を提供し、子どもの自信を育むお菓子として進化しました」(木下さん)

進化した、現在のねるねるねるね(画像提供:クラシエ株式会社)
大人が楽しめるフレーバーもリリース(画像提供:クラシエ株式会社)

 こうしてサイバー菓子から知育菓子として認知されるようになった、ねるねるねるね。同社では、子ども達が知育菓子をきっかけとしてたくさんの体験をし、笑顔になって成長してほしいという想いから7月19日を「知育菓子の日」と制定しています。

 現在、ねるねるねるねは菓子としての展開にとどまらず、小さい子どもが楽しく前向きに服薬できるようにと“服薬補助食品”も開発されたのだとか。

くらしや健康にかかわるアイテムとしても展開(画像提供:クラシエ株式会社)

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 長年愛されてきた定番菓子・ねるねるねるね。その裏には、意外なイメージの変遷があったのです。

(取材・文=迫田ヒロミ)

※「知育菓子」は、株式会社クラシエの登録商標です

※ラジオ関西『Clip』2024年11月19日放送回より

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