「サンゴ礁」には多くの海洋生物が生息し、“海のゆりかご”と呼ばれる。長い時間をかけ、生と死、再生を積み重ねて形成されるサンゴは、一般的にイメージされる「華やかさ」とはかけ離れた景色も存在する。
より自然に近いリアルな表現に挑戦した「グレート・バリア・リーフ水槽」を目にして、生命のつながりを育むサンゴ礁を感じてほしいとしている。
海遊館の魚類担当飼育員・喜屋武樹(きやたけ・いつき)さんは、「今回のリニューアルで、現地で見たサンゴを忠実に再現した。サンゴは水深によって見え方が変わるため、特に色について何度もテストを重ねた。サンゴは魚が共存することでその存在が際立つ。すでにこの水槽でサンゴに産卵している魚もいる。こうした“リアルな生態系”を見てほしい」と話す。