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使用済みハブラシがプラスチック再生品に!明石市とライオンが共同でリサイクル事業をスタート

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 兵庫県明石市と大手生活用品メーカーのライオン株式会社が手を組み、11月1日からハブラシのリサイクル事業をスタートしました。発案から導入までの流れや反響、今後の目標などについて、担当者に話を聞きました。

 明石市では、普段からごみの減量や再資源化を促進する取り組みを行っています。昨年度からは市役所に紙ごみのリサイクルBOX「Taco箱」を設置したり、市内で回収したペットボトルを地域の飲料メーカーのペットボトルとしてリサイクルする「ボトル to ボトル」活動を行ったりするなど、市の環境産業局環境室資源循環課を通じて新たなプロジェクトを続々と展開しています。

明石市役所に設置されている『Taco箱』(写真提供:明石市環境産業局環境室)

 今回の「ハブラシリサイクル」活動が始まるきっかけとなったのは、昨年の秋ごろのこと。「市内にハブラシ製造工場があるライオンから『協働して、使用済みのハブラシをリサイクルする事業を実施できないか』と声をかけてもらいました」と話すのは、資源循環課が属する環境産業局環境室で、ゼロウェイスト推進担当課長を務める阿江良朗さんです。

 その後、ライオンですでに行われていた東京都(墨田区、板橋区、台東区)での取り組みを参考に、明石市での回収方法や、課題、費用負担など、「ハブラシリサイクル」活動の導入に向けての両者の話し合いが進められました。

明石市とライオン株式会社との間で行われた「ハブラシリサイクルに関する事業連携協定」の締結式より(写真提供:明石市環境産業局環境室)

 そして、10月24日、明石市とライオンとの間で「ハブラシリサイクルに関する事業連携協定」を締結。11月から市内12か所に回収ボックスが設置されています。

 阿江さんは「概ね好評をいただいているようで、11月で約1300本の使用済みハブラシを回収しています」とコメント。集められたハブラシはプラスチック再生品に生まれ変わります。

 このプロジェクトを契機に、ライオンからは市に毎年3000本の子ども用ハブラシが提供され、来年度から1歳半検診時に配布されるそうです。さらに、市の環境イベントへのブース出店、ライオン明石工場の見学や教育現場への出張授業など、地域の様々な場面で連携した活動を行う予定だといいます。

「ハブラシリサイクル」活動を通して、『ごみを分別すること』への意識を高めるのが狙いだという、今回の事業。今後の目標について、阿江さんは「市民の方々に広くハブラシリサイクルの取り組みを知っていただき、回収量が増えていけばと思っています」と述べていました。

回収ボックスに投函される使用済みハブラシ(写真提供:明石市環境産業局環境室)

(取材・文=長塚花佳)

※ラジオ関西『Clip』水曜日 「トコトン兵庫」より
(2024年12月4日放送回)

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Clip (1) | ラジオ関西 | 2024/12/04/水 13:00-14:00

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