シンガーソングライターの近藤夏子が、自身がパーソナリティーをつとめるラジオ番組『Clip』で、Aqua Timezのヒット曲『等身大のラブソング』の魅力を独断と偏見で解説した。
来年のデビュー20周年に向け、今年再結成したAqua Timez。楽曲『等身大のラブソング』は、2005年のデビューミニアルバム『空いっぱいに奏でる祈り』に収録されている1曲で、同バンドの代表曲のひとつとして親しまれている。
『等身大のラブソング』がヒットした当時、近藤は学生だったそうで、同楽曲を元カレからの着信メロディに設定していたという。
その後、近藤はシンガーソングライターとしてデビューし、Aqua Timezとライブで共演することに。学生時代に聴いていた『等身大のラブソング』を生で聴き、強く感動したことを覚えているという。
ちなみに、「元カレの着信メロディだった」というエピソードは、本人たちにしっかり伝えたそうだ。
そんな思い出の1曲は、サビからスタートする。歌い出しの「百万回の“愛してる”なんかよりも」という歌詞は当時のリスナーに大きなインパクトを与えるキラーフレーズで、近藤も「『これをタイトルにすればいいのに』と思うほど印象的だった」と振り返った。
楽曲中、「おまえ」という表現が何度も出てくる点にも注目だ。たとえば、「おまえは俺の腕の中で幸せな女になれ」というフレーズは、「2005年当時だったからこそ書けた言葉かもしれない」と考察。
いまの時代にはなかなか聴くことができない“オラオラ系”な男性目線の楽曲で、「2001年にヒットした三木道三『Lifetime Respect』にも通じるものがある」と分析した。
歌詞について、近藤はこのように魅力を語った。
「言葉は厳しいけど、言っていることは優しい。グイグイ引っ張ってくれる男性の歌詞。彼氏から言われたらちょっと仲が悪くなるかもしれないような言葉も書いているが、それもデビュー当時の若さが感じられて好き」(近藤)
同楽曲はメロディも秀逸。特に近藤が気に入っているのは、最後にキーボードのmayukoが追っかけで歌う「そばにいるだけで」の部分だそうで、「男女の掛け合いパートの美しさも聴いてほしい」と熱く語った。
近藤の学生時代の思い出も詰まった、『等身大のラブソング』。来年のデビュー20周年に向けて改めて注目される1曲だ。
※ラジオ関西『Clip月曜日』より