サッカー・J1の2024シーズンを制し、クラブ史上初となるJ1連覇、そして、天皇杯とあわせた国内2冠を達成した、ヴィッセル神戸。この1年もクリムゾンレッドの守護神として、チームの堅守に大きく貢献した1人が、GK前川黛也選手です。
今シーズンのJ1で38試合中、出場停止の1試合をのぞく、37試合に先発出場。出場時間はチーム最多となる3315分を記録。優勝を決めた最終節を含めクリーンシート(無失点)を13試合で達成した守備の要は、8日のJ1第38節湘南ベルマーレ戦でも相手の決定機を冷静な判断と的確なセービングで阻止し、ファン・サポーターを魅了しました。
前川選手は優勝決定後のメディア対応で、試合の感想やJ1連覇達成の喜びを次のように語っています。
●GK前川黛也選手
――今シーズンの優勝は、昨シーズンとはまた違った重みがあるのでは?
いろんなところの対策だったり、連覇するという気持ちで、すごく焦りだったりプレッシャーだったりあったのですが、それをはねのけて優勝できたのは、自分の自信にもなったし、本当にすごいことを成し遂げたんだなと思います。
――優勝決定の試合もクリーンシートで終えることができたが?
最高の形で連覇できたので。僕自身、守る側としては一番いい形で終えられてよかった。
――勝てば優勝が決まるということで、試合に入るにあたってプレッシャーもあったのでは?
去年ほどの重圧だったり、すごく緊張することはなく、本当に冷静に戦おう、いつもどおりやろうというところで臨んだので。いろんなプレッシャーはあったが、すごくリラックスして臨めました。
――チームとしてもやりたいサッカーができた湘南戦だったのでは?
そうですね。結果3-0なので。自分たちの守備であったり攻撃であったり、全部が、僕たちがやろうとしていることが叶った試合だったと思います。
――昨年同様、ホームサポーターと優勝を喜び合えた。サポーターの力も大きかったのでは?
このホームで優勝できたこと、この1年間サポートしてくれたサポーターの皆さんの前で優勝できたことは、本当によかったです。
――個人としての1シーズン、昨年から進化できたと思えることは?
連覇することができたというのは、全体がいいというのもあるが、GK自身もよくないと絶対に連覇できないというところでは、僕自身この1年間通じて試合に出ることができて、今回も失点ゼロで終えて、年間を通して安定的にできたのかなと思います。