パラレルシンガー・七海うらら 「生き様を歌詞に込めて」 がん闘病乗り越え作る、寄り添うための楽曲

LINEで送る

この記事の写真を見る(3枚)

【タケモト】 11月20日には、ファーストアルバム『Kiss and Cry』をリリースされました。先ほどの話にもありましたが、ちょっとだけお顔が見えているジャケットのアルバムでございます。

【七海】「Kiss and Cry」はフィギュアスケート用語なんですけれども、(アルバムジャケットでは)スケートリンクに寝そべっていてメダルもあってと、“フィギュアスケート”がコンセプトになっています。

じつは、もともと音楽をはじめる前にフィギュアスケートの選手をやっていたんです。姉妹で浅田真央ちゃんに憧れて。

【タケモト】 そこから、“フィギュアスケート”を今回のコンセプトに?

【七海】 そうですね。「Kiss and Cry」という言葉は、選手が滑り終わったあとにコーチと点数を待つ場所を指すんですよ。あのドキドキの。

【近藤】 あの、ティッシュをめっちゃ使う場所?

【七海】 そうです、そうです!

【近藤】 寒かったやろうなあっていう、あの場所ですね。

【七海】 悔し涙を流したり喜びのハグをしたりする場所なので、「Kiss and Cry」という名前なんです。

【近藤】 へえ〜、おしゃれ! 私やったら「ティッシュスペース」とかいう名前をつけちゃいそうやけど。

【タケモト】 それはセンスないわ。

【七海】 私のいまの音楽人生も笑いあり涙ありといいますか、いろんなことがあって。それを曲にぜんぶ詰めますということで、スケート経験も歌詞に込めて自分で作詞させていただいています。(フィギュアスケートは)自分のルーツでもあるし、私は途中で辞めちゃったんですが、妹はいまもプロとして続けているんです。

【タケモト】 そうなんや!

【七海】 音楽の世界から、自分が諦めた世界にもう1度携わりたいなという思いもあって。

【近藤】 基本的にうららさんが作詞しているということですか?

【七海】 今回のアルバムでは作詞に挑戦させていただいていて、作曲してくださるコンポーザーの方と一緒に制作するという形です。今回は特に、曲ごとに声色を変えています。

【タケモト】 ぜんぜん違うよね。

【七海】 巷では、“七色の歌声”と言っていただくこともあるんです。

【近藤】 へえ! 「七海の“七”は七色の“七”」!

【タケモト】 いいやん! それ使おう!

【七海】 曲ごとにキャラクター性がぜんぜん違うしコンセプトも違うし、いろんな色が詰まっています。

【近藤】 すごくおもしろい! ボーカリストというのは、特徴ある声を貫かなきゃいけないとか、聴いた瞬間に誰かが分かるようにとかを意識することもあるけど、うららさんの場合は「この曲に合わせてこう歌おう」というのをそれぞれで変えている?

【七海】 そうですね、曲のなかでも変わったりします。一曲のなかでも“味変”があるみたいな感じです。やっぱり、いまのSNS時代はショート動画も流行っているし、フルで曲を聴いてもらうハードルがすごく高くなっていて、短い曲も多くなっている。「一曲丸々聴いてもらうにはどうしたらいいやろ」という工夫から、“味変””がはじまったという感じです。

【近藤】 そうらしいね。いまの子たちは映画が観られへんっていうから。15秒に慣れすぎて、2時間座ってられへんっていう。

【七海】 ショートに慣れていますね。

【近藤】 時代に合わせて飽きさせへんようにやってるんや。戦略めいたことを考えるのは好きなんですか?

【七海】 めちゃめちゃ好きです!

【近藤】 ぽいよね!

【七海】 そもそも、2022年にメジャーデビューするまでずっと個人で活動していたので、手売りするCDを刷(す)ったり、名刺も自分で入稿したり。企業さんとのやりとりも自分でやっていたので、何でも自己プロデュースしたいタイプですね。

なので、コンセプトやデザイン周りについても自分で絵コンテを描いたり。そういったところにも携わって、しっかり自分で監修していくということはやっています。

【近藤】 そうすると、「ぜんぶ自分で責任を負わなあかん」というプレッシャーがかかるじゃないですか。

【七海】 ただ、自分の信念を貫いているからこそ人に届けられるものにはなっているかな、とも思うので結果オーライな感じはしますね。

【近藤】「やりたい」という気持ちの強さが現れているし、やりたいことの数とかワクワクが多いんでしょうね!

【七海】 人生は有限だと思っているので、「できる間にできるだけ動こう」みたいな気持ちがあります。

【近藤】 それがすごく伝わってくる。やっぱり、1度自分の命と向き合ったというのが大きいんですか?

【七海】 そうですね。1度どん底を味わっているので、「あとはもう上がるしかないやろ」という感じです。いまは夢がいっぱいあって、それこそ、フィギュアスケートに音楽から関わりたいという思いもありますし……。

【近藤】 それ、叶うと思う!

【七海】 本当に叶えたいです。いまは、アイスショーなどアーティストとコラボするショーもあって、実際に歌う方と滑られる方のコラボとかもあったりするので。

【近藤】 もうこれ、決まってるんじゃない?

【七海】 いやあ、まだこの話はないですね。

【近藤】 来年の2月くらいにはもうやってそう。そのくらいのスピードで叶っていってもおかしくないくらいの熱量だもん。

【七海】 言うだけならタダなんで(笑)。これ(ラジオ)を聴いてくださっている方のなかにスケート関係者の方がいたら……。

【近藤】 アピールも上手いし、やりたいという感情が強いぶん、ちゃんと言葉にして言霊にしているから、ほんまにかなり(実現する)スピードが早いと思う!

【タケモト】 言語化能力が高いというのはすごく大事。さすがでございます。

LINEで送る

関連記事