神戸のわくわくロックンロールバンド・ワタナベフラワーが水曜日にパーソナリティーを務めるラジオ番組の中で「不幸話」をテーマにメールを募り、リスナーの悲しいエピソードに寄り添った。
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【仲の良い友達と進路がバラバラに】
20代の女性リスナーから「高校時代に仲の良い友達がたくさんいましたが、社会人になってから進路がバラバラになり会う機会がありません。どうしたらいいでしょうか?」というメールが。
この悩みに答えたのはボーカルのクマガイタツロウ。「人間はある意味“箱”の中で生きている。学校・バイト先・家庭など、箱が変われば関わる人も当然変わってくる。一度バラバラになったものを結ぶには、“新しい箱”を作る必要があるよね。例えば同窓会などみんなが集まれる場を自ら作り、そこに入ってほしい人を集めるしかない」とアドバイス。続けて「リモートで顔を見て話しをするだけでも会っている気分になれる。でも『直接会いたい』『寂しい』と思える気持ちは良いこと」と寄り添った。
【友人からの一言にショック】
初めてメールするという70代リスナーからは、「36歳まで六畳一間のアパートに母と住んでいました。お風呂・エアコンなし。トイレ・炊事場共同。給湯器もなく真冬でも水で顔を洗う環境でした。そのアパートに友人が遊びに来たとき、『よくこんなところに住んでいられるな』と言われショックでした」というエピソードが寄せられた。
メンバーは「厳しい環境で過ごしたという経験は必ずどこかに活きているはず。どこでもご飯を食べられたり、どこでも寝られる人は強い。このリスナーさんは生きていく強さを持っていると思う。そして、このアパートに友達を呼んだメンタルもすごい」と賞賛の言葉を贈った。
【作っている身にもなってよ】
最後は、主婦リスナーさんの晩御飯に関する悲喜こもごも。「旦那から『今日は晩御飯はいらないよ』という連絡が来てラッキーと思っていたら、娘から『晩御飯にグラタンが食べたい』というリクエストが。めんどうだけど娘のために作ることに。ところが、グラタンが完成したあとに『友達とご飯いきま〜す』との連絡が……。泣いてもいいですか?」
このエピソードにギターのイクローは「僕も娘さんみたいなことをいっぱいしてきちゃったな。親元を離れるタイミングで、娘さんもありがたさが分かるときがくるはず」としみじみ話していた。
※ラジオ関西『Clip水曜日』12月4日放送回より