ユニットネット工法で完工したあとですから、見た目には「工事をしました」というふうにはまったく見えず、普通の山の斜面にしか見えないんです。
斜面一面にはユニットネットが張り巡らされていますが、そのうえに自然に草が生え、落ち葉が堆積します。その隙間から金属物体(支圧板)がひょっこり顔を出している様を見て、「うわあ! なんやこれ!?」とワクワク恐る恐ると自分勝手に妄想をして心を動かしまくって騒いでいただけやったんです。
つまり、歴史的な遺物でもなんでもない、もちろん地雷のように辺りを破壊するものでもなく、むしろ、山の斜面や自然の景観をしっかり守る。それが、地山補強土工のユニットネット工法だったんです。
※ラジオ関西『バズろぅ!』2024年12月21日放送回より
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)