このほか、プロ野球の阪神・オリックスの優勝パレードの寄付金集めで、金融機関への補助金を増額してキックバックさせたという疑惑については「パレードを担当する事務局からお金が足りないと言われていたが、補助金増額の話はしていない」と否定した。
そして、告発文書を作成した男性のパソコンに保存されていた私的な情報が外部に漏えいした疑惑について斎藤知事は、「弁護士を入れた第三者委員会で、しっかりと事実関係を調査しなければならない。県の保有情報である以上、情報管理の点で改善するところをしっかりと対応していく」とした。
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斎藤知事は最後の証人尋問を終え、取材に応じ、「自分の考えや主張をしっかり述べさせていただいた」と述べた。
また、男性の告発文書が公益通報の用件を満たさず、不正目的だと判断した点について、「片山副知事(当時)からことしの3月25日に「“クーデター”という言葉が出ている」という報告を受け、不穏当な動きがあると認識した。誹謗中傷性の高い文書の作成に加えて、クーデターという言葉が出る状況は看過できないと思った」と振り返った。